エステ広告表現で問題とされる景品表示法と表現事例

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エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい> 

エステ広告表現で問題とされる景品表示法と表現事例

 エステサロン(エステティック業)に於ける契約に関連する法律の記事で記述した[不当景品及び不当表示防止法](景品表示法)そして、[薬機法][医師法]などに抵触する表示・表現が昨今、サロンの広告等で目に付き消費者問題に繋がりかねないと雑誌等でも取り上げられています。

エステティック専門総合商社 株式会社サンク
 
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今回はその具体的な表現が、どの法令の何の項目に抵触するのかを具体例を挙げて解説していきたいと思います。

 

エステティックでは以前からエステティシャンは医師免許や国家資格者ではないので、「治療」や「改善」と言った言葉の使用や、効果・効能についての発言は慎重にしなくてはいけないと教え込まれて来ました。

しかし、サロンへの新規集客や固定化の為に、うっかりと口頭や広告媒体に使用してしまう事があります。

又、これは問題ないだろうと勘違いしているケースも多々あります。

 

幾つか事例を挙げて、解説したいと思います。

ビフォーアフター広告表現の禁止

広告・媒体で多いのがbefore/afterの比較写真です。

これは景品表示法の優良誤認にあたり、不当表示に抵触します。

では、施術を受けた人が全員写真のようになるという事ではないと、「一例です」とキャプションを付ければ良いのかと考えがちですが、これも認められてはいません。

優良誤認

「1回で小顔効果」「瞬く間に肌が変わる」なども同様で「画期的な効果を期待させる表示」という事で優良誤認の景品表示法に抵触します。

エステ広告違反事例

我々が良く使う言葉に「アンチエイジング」というのが有ります。

これを「トータルアンチエイジング」「老化にサヨナラ」「最強のアンチエイジング」などと使用しますと、根拠が不明・厚労省が定めた広告表示以外の効果表現(化粧品)の理由から、景品表示法並びに薬機法の優良誤認・広告表示違反として景品表示法・薬機法に抵触します。

同じ抵触内容として、「活性リンパ」「細胞再生」「肌再生」「成長ホルモン促進」「細胞活性能力」「究極の若返り」「ニキビを改善」なども同等表現として使用できません。

 

「希少な」「業界初」「極上」「最強」など景品表示の優良誤認にあたり禁止されています。

六法全書

医業と見なされる可能性

よく見受けられるケースとして「小顔矯正」「腸管ピーリング」「若返り点滴」などは景品表示法の優良誤認、医師法第17 医業と見なされる可能性が有り、尚且つ根拠が不明という事で、やはりそれぞれに抵触する表示・表現と成ります。

 

「白肌成分を肌の奥へ」「塗るだけでダイエット」「脂肪燃焼でスタイルアップ」

なども根拠が不明確という事で優良誤認の景品表示法に抵触します。

「最上級の美容」「最新技術により開発された」「史上最速」などは景品表示法の優良誤認で最上級を意味する用語は使用してはならないに抵触します。

 

以上、いくつか事例を上げてみましたが、いずれもどこかで見た事があるようなフレーズです。

医療業界の広告に於いて

エステティック業界のみならずTV・CMなどでも多く目にする美容整形外科などの広告関連も、ここで新たに厚生労働省より出された「医療広告ガイドラインの改正でより厳しくなっています。

これは6月1日から施行されている医療法の改正によるもので、医療機関に不適切な医療広告の実施者に対しては行政指導を行うと通達をしています。

 

消費者向けの医療広告にも、ビフォーアフターの掲載が禁止と成っています。

 

消費者保護の見地から、取り締まりが新たに厳しく始まっています。

 

取り締まりが厳しくなったから気を付けるというのではなく、私たちエステティック業界は「ビューティー」の括りの範疇でより健康でより美しく・・の正当な形で運営して行きたいと思います。

 

個々のサロン様で又、化粧品メイカーや機器販売関係も含め、もう一度自社の広告文面・表示形態を振り返って頂きたいと存じます。

まとめ

サロンに限らずエステティック業をしていると、集客や営業を伸ばす為にどうしても誇大表現を用いがちです。

本当のエステとは(エステティック概論)」(ブログ)中のエステティック定義で述べたように、医学・科学の理論に基づいたという大事な部分を忘れないで頂きたいと思います。

業界発展は「まず信頼を頂く」ことからがスタートです。

表現・表示に関してのお問い合わせは、下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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