エステティックに携わって40年、エステ伝道師　清水收一が伝える＜本物のエステティックを知って欲しい＞

Les chemins de la beaute　美しさへの道

ルイ・レイモン・ルノー著

ヴァレンヌ芙美子 訳

 

久し振りに我がエステティックの恩師の一人であります、ルイ・レイモン・ルノー博士の著書を読み直してみました。

エステティックの基本的な考え方や、エステティックにおける化粧品の在り方、そして全ての女性たちが美しくあるための手立てを詳しく解説している本です。

 

ルノー博士はヨーロッパを始めとして、日本のエステティック業界にも大きな影響を与え導き、そして世界の多くのエステティシャン達に教えを説いて来た方です。

 

最初に博士の略歴をお伝えいたします。

 

ドクター・ルイ・レイモン・ルノー

 

1914年 フランスで生まれる。

1933年 パリ大學医学部及び理学部に入学。

1938年 医学及び理学博士学位取得。

1946年 Dr.ルノー皮膚科学研究所設立。

1946年 ベルギー・ブリュッセルで開催された第一回CIDESCO（エステティック国際会議）大会の座長を務める。

美容・皮膚科学研究者として世界中で注目される。

女性の美容術を唱道し、ドクター・ルノー化粧品研究所並びに美容師専門学校を設立。

その卒業生はフランス全土、ヨーロッパ全土に進出、活躍しています。

数多くの化粧品を発明。

著書として「化粧品化学概論」「黒人女性の美容に関する概論」などがある。

美容誌発表の論文、国際学会における発表の数は、約100稿にも達する。

1980年 日本で開催されたCIDESCO世界大会に講演のため来日しています。

 

『美しさの道』（ルノー博士のビューティマニュアル）

 

この著書の冒頭で「エステティックは、もはやプラトンが言ったような諂い(へつらい)の術ではなく、本物の美しさを作り出す技術です。

自然な本当の美しさを創り出すには、欠点を隠すのではなく、欠点の原因となる深い内面の生理的原因を取り除かねばならないという事をエステティシャンは知らなければならない」と語っています。

 

• 皮膚とその構造
• 肌の手入れ方法 6つの肌質とシワやシミに関してのプロフェッショナルな施術(デルマブラジオン、エステピーリング、治療ピーリング、クラッシックピーリング、ゴマージュ)について。
• 皮膚とそのトラブル 26種類のトラブルの原因と施術方法について記載しています。
• 現代生活がもたらす攻撃 生活習慣や環境汚染から起こる皮膚トラブル。
• 日焼け 紫外線がもたらすトラブル、老化について。
• 化粧品と手入れ剤 (第1部)成分効果　(第2部)化粧品の製造に関して。
• 化粧品の力
• 体と体の線 (第１部)体の手入れ (第2部)スタイル (第3部)肥満について。

 

昭和61年に翻訳され、日本でも発刊されました。

220頁にもおよぶ専門書で、現在読んで見ても全く古さは感じられず、むしろルノー博士の質の高い研究成果や視点の斬新さに驚くばかりで、40年以上前に書かれたものだとは信じられない専門書です。

 

こうして以前自分が学んだエステティック理論や化粧品学を再度読み返して見ると、忘れていたこと、うっかりと見落としていたことに気付き、先人の「凄さ」を改めて感じた時間でした。

 

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』

 

エステティックって、本当に奥が深いですね。

まとめ

1946年ベルギーのブリュッセルで開催された「第1回CDESCO国際会議」において、美容・皮膚科学研究者として世界中で注目を集めた「ルイ・レイモン・ルノー博士」

その著書である「Les chemins de la beaute　美しさへの道」

その中に書かれている内容は、現代における環境汚染による肌へのダメージまで想定しています。

７０年以上前に発表されている「エステティック概論」

間違いなく、エステティシャンの掛替えのないバイブルです。

詳しくお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。