エステ基礎知識、免疫とアレルギー

 

アトピーで悩む女性

エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

免疫とアレルギー

 今まで何もなく通って頂いていたお客様が、施術後赤く成ったり、かゆみを訴えて来ることが有ります。

 

又、取扱い化粧品メーカーの新製品キャンペーンなどで、同じメーカーの化粧品を永年使用していたお客様が、新発売の製品(さほど特殊な成分を使用していない)をお勧めし使用したところ、かゆみや湿疹が出てしまったという経験は有りませんか?

 

春から夏にかけて、地上に届く赤外線の残存量が高まり、その為に活性が上がり全てが躍動的になる季節です

 

しかし反面、皮膚トラブルや深刻な反応が出やすい季節でもあります。

 

すると、お客様は全てが「アレルギー反応」と思い込み、接触性皮膚炎もアレルギー反応も一緒くたに解釈されます。

 

エステティシャンも経験が浅いと一緒に成って慌ててしまい、余計にお客様を不安に駆り立てます。

結果、皮膚科などにお客様は通院し、失客に繋がるケースを見ることが有ります。

 

今回は、これらの反応に関係する、『免疫』と『アレルギー』に付いての基礎知識を解説致します。

マスクをした女性

花粉症で苦しむ季節到来

免疫

 免疫とは、細菌やウィルス、がん細胞、花粉、ちり、科学物質などを非自己と認識・識別して防御、排除するために備わっている「生体防御システム」です。

外敵に成る異物を「抗原」といい、それを排除するために体内で作られるものを「抗体」、この2つが戦う事(反応)を『抗原抗体反応』といいます。

 

一度抗体を作って免疫が出来ると、再び同じ外敵が侵入して来た時にスムーズに排除することが出来ます。

風邪やはしかなど、経験すると二度とかからないと言われるのは、この免疫記憶がもたらす代表的な例です。

 

免疫には先天的に備わっている「自然免疫」と、後天的に身に付けた「獲得免疫」があります。

 

免疫の主役は『白血球』

 

血液成分(赤血球・白血球・血小板)のうち、「免疫細胞」として働くのが白血球で、24時間体制で全身をパトロールしています。

白血球は、外敵情報を仲間へ伝達したり、自らが外的と戦うなど複雑なネットワークを作っています。

 

免疫の分類

 

  • 自然免疫

第一の防御システムで粘膜や体液に先天的に備わっている防衛反応を「自然免疫」と言います。

涙や鼻粘膜からの分泌液は異物を排除し、細菌の侵入を防ぎます。

又、骨髄でつかられた好中球やマクロファージが血液中を巡りながら、感染した組織があると移動して異物を貧食します。

 

  • 獲得免疫

異物(抗原)に感染して身につく免疫系で、後天的に獲得した免疫をいいます。

自然免疫で防御、排除できなかった場合に発動します。

予防接種などは、このことを利用した防御処置です。

 

 

アレルギー

 

一般的には無害とされている物質に対して、過剰な免疫反応を起こすことを「アレルギー」といい、アレルギー反応を起こしやすい人を「アレルギー体質」と言います。

 

アレルギーも免疫異常が引き起こす症状の一つです。

アレルゲンには、細菌・花粉・粉塵・排気ガス・ペットの毛・薬物・化学物質・食品(乳・卵・ソバ・鯖・甲殻類)などがあり、化粧品や医薬品の成分も原因となることが有ります。

スギ花粉が飛ぶ風景

花粉が飛び交う季節到来

アレルギー反応

初めて来店されたお客様にカウンセリングの中で、アレルギーに関しての問診はとても重要なポイントの一つです。

事前にお客様が持っているかも知れないアレルギー体質を知ることで、施術や使用化粧品から起こるアレルギー反応を回避して行くことが大切です。

 

アレルギー鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹、花粉症、食物アレルギーなどの症例をお持ちの方には、事前のパッチテストや過去に通院していた医療機関からの見解を聞いた上での、用心した施術等が重要となってきます。

 

春先は、こういった反応が出やすい季節。

 

くれぐれも用心に越したことがない、カウンセリング及び施術が望まれます。

まとめ

『春から夏の季節は要注意』

赤外線の地表に届く残存量が増えて、全てに活性が上がる季節。

だからこそ、施術や化粧品使用に用心さが求められる時期です。

赤く成ったり、かゆみが出るとお客様は「アレルギー反応が出た」と心配します。

そこでエステティシャンの冷静な判断と、処置が求められます。

「免疫」と「アレルギー」に付いての基礎知識を解説致しました。

「抗原抗体反応」などご質問の有る方は、下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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