本当のエステとは(エステティック概論)~エステティックの基本を見つめる
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
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新年明けまして、おめでとう御座います。
本年も宜しくお願い申し上げます。
さて、私のエステティック関連ブログを永く掲載させて頂き、沢山の方々にお読み頂いております。。
今年は改訂版として内容を見直し、順序だてて再度発進させて頂きます。
少しでも多くの方に『本物のエステティック』をご理解頂けたら幸いです。
~素晴らしくしようじゃないか、エステティック!~ Shuichi Shimizu
本当のエステとは(エステティック概論)~エステティックの基本を見つめる
日本でエステティックが語られ出して半世紀を超えました。
専門店も増え、ホテルや旅館、スポーツクラブなどの中にも数多くのエステサロンが誕生しています。
又、最近では整骨院や歯科医院の中にもエステを導入するクリニックが増え、利用者の方々もどこに行ったら一番よいのか戸惑っているという話を耳にします。
そして、そんな市場状況だからか、本当のエステティックが多くの施設で、正しく利用者に伝えられていないと感じています。
そこで今回はもう一度「エステティックて・・・何だろう?」をお話したいと思います。
エステティックって、何?
もう一度原点に立って『エステティックって、何?』 から、お話しましょう。
先ずは~
「一般的にいう美容とエステは、どこが違うの?」
「エステティックのガイドラインは?」
「エステティシャンって、諸外国では国家資格なの?」
よく聞かれるご質問にも、ここで具体的にお答えいたします。
では最初に、エステ伝道師 清水收一が唱える「エステティック定義」からお話したいと思います。
エステティックとソワン
「エステティックとは・・・?」
フランス語でエステティックは・・Esthethiqueと書きます。
英語では・・Aesthetic 、しかし最近は最初のAを書かずに、Estheticと記載しているケースが多いようです。
辞書で引くと「美学・審美・耽美」と書かれています。
エステ先進国フランスでは、一般的にエステティックに行くとは言わず、「soin」に行くと言います。
フェイシャルトリートメントは「Soins de Visage」
「soin」を辞書で見ると「手入れ・心遣い」と記載されています。
「visage」は顔という意味なので、「Soins de Visage」は心のこもったお顔の手入れという意味に成ります。
エステティックの定義
では、エステティックの定義は・・・
諸外国ではエステティックが国家資格や、国家資格に準じた認定資格に成っている国が多く、そういう国では監督官庁が「エステティックとは・・」という定義を定めています。
日本ではまだエステティックに関しての監督官庁が無いので、国が定めた定義は存在しません。
そこで、此処では私にフランス式のエステティックを教えて頂いた先生の、その当時のフランスエステティック専門学校で教えていたエステティック定義を和訳して解説させて頂きます。
エステティックとは・・・
「より健康でより美しくある為の、医学科学の理論に基づいた、coiffure(コアフュール)を除く全身性の積極的な美容手当」(老化予防管理技術)
この定義文の中に、エステティックに関わる大事な意義や範疇が含まれています。
一つ一つ説明して行きたいと思います。
定義が伝えるエステティックの意義・範疇
最初に出てくる「より健康で」の意味は、健康を害する行為や商材・機器は絶対に使用してはならない。
エステティックを受けることで、「今よりも健康に導く」という前提条件が第一に記載され、第一優先事項と成っているのです。
これはとても大切なことで、いくら美しくなれる行為でも、健康を害する行為を強く規制し禁じています。
例えばタイなどには水銀の入ったクリームが有り、色は白くなりますが使用を続けると肝臓障害などを発症する恐れがあります。
そういう商材をエステティックでは、施術に使用してはいけないと戒めています。
次の「より美しく」は今よりも美しくであって、魔法のような効果効能を粛清させています。
そしてその後の文章で、「医学科学の理論に基づいた」は、更にきちんとしたエビデンス(証明・根拠)に裏付けされた施術でなければならない。
医学や科学で証明できない行為を強く禁じています。
次の「コアフュールを除く」のコアフュールとは頭髪造形の事で、髪の毛に関する行為は美容師免許に属する行為なのでエステティックでは関わってはいけないと職種の範疇を示しています。
そして、最後の「全身性の」意味は、髪の毛を除く頭皮からつま先までを施術範囲として良いという事で、それらの積極的な美容行為をエステティックというと明言しています。
エステティックの最終テーマであり、行き着く処は、『老化予防管理技術』と成ります。
これがその当時のフランスのエステティック定義です。
定義はそれぞれの国の資格認定制度によって少しずつ異なり、又関連異業種との境界基準にも左右されています。
それぞれの国の法令基準と相まって、各国の施術内容やメニュー、マーケット環境が異なり、独自の歴史を作り上げ現在に至っています。
昨今の「セルフエステ」、そこに置いてある機器を素人が指導なく使用するエステもどき・・・
多くの知識を踏まえてカウンセリングを重ね、熟練したプロのエステティシャンが施術するエステティック・・・
どちらが信頼できるのか、筆者としてはユーザーに今一度問いかけて見たいと思います。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』
まとめ
日本でも早く監督官庁が定められ、一定基準をクリアすることでお客様に関われる資格認定制度が施行されて欲しいと願っております。
ヨーロッパのエステティシャン認定資格に関しては、「ヨーロッパにおけるエステティシャンの認定制度」をお読み下さい。
お隣韓国における第一号の本格的エステティックサロンは40年ほど前にロッテワールドの中に誕生し、その際に少し関わった小生としましては、韓国において国家資格に近いエステティシャン認定制度が出来た事に僅かながらの悔しさを感じています。
本物のエステティックを伝え広げていくことにご関心のある方は、是非下記までご連絡下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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