エステ・デーラーのエステティック業界への役割

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エステティック総合情報誌「SOINESTHE」2号(昭和61年10月発行)

 エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

 エステティック・デーラーの役割

先日、エステティック総合情報誌『SOINESTHE』の2号(昭和61年10月発行)を読み返してみました。

 

ブログ[エステティックの業界紙を振り返って~温故知新]の中で、『ソワン・エステ』創刊号が<エステを大きく育てるために、いま、何が一番必要なのか?>を特集していることをお伝えしましたが、

 

その第2号(1986年10月発行)で・・・エステティックの専門デーラーはまだ少ない。

しかし、ほとんどが、エステと共に歩んできた人たちである。

エステが何であるかを肌で感じとっているこのデーラーと、美容デーラーの中で新しい分野としてエステを開拓しようとしている方に集まっていただき、エステティックを語っていただいた・・・というくだりで始まる座談会』が掲載されています。

エステ専門デーラーが、未だ少ない時代・・1986年

座談会風景

当時の座談会風景

私もそのメンバーの一人として発言させて頂いておりますが・・・

何故今、この話を持ち出したかと言いますと、この数年、エステティック専門デーラーが減って来ているからです。

 

1980年代当時、業界でご一緒させて頂いた大手デーラーさんも、2010年頃からいくつか廃業されたところもあり、弊社(株)サンクはエステ業界の超古株デーラー(お陰様で、創業40周年を今年迎えます)と成って来てしまったようです。

エステティック・デーラーによる専門知識・最新情報の提供

エステティックの開花期は、エステサロンを開店する時に必要な情報や知識、メニュー作りやオープンキャンペーンなどの仕込み、そしてスタッフ教育など一番経験と必要とされたノウハウを持っていたのがデーラーだったと思います。

勿論、専門商材や化粧品もしかりです。

 

そして、エステ専門化粧品メーカーも現場に即した細かな情報や指導はなかなか出来ず、常に代理店でもあるデーラーと一緒に、新規サロンの開拓や育成を二人三脚でやって来ていました。

雑誌掲載

エステティック業界を大きく育てたいと必死でした‥若き30代の著者(笑)

 

日本ではまだまだ情報の少ない中で、エステティシャンの方々と手を携えながら、エステサロンビジネスを構築してきたのです。

移り変わるネットによる検索・情報収集

しかし、最近はネットの拡大・浸透が進み、エステティシャン達の情報取集はもっぱらSNSなどネットの活用に推移して来ているようです。

何か分からないことや疑問点もGoogleで検索すれば、画面にその解説は出てきて、後はご自分で判断すれば良い訳です。

 

又、化粧品購入やサロンの備品なども、閉店後の好きな時間帯にPCやタブレットなどで発注できるECの利用が増えています。

 

でも、それで本当にサロン経営や施術技量が向上出来るのでしょうか・・・

 

エステティック・デーラーの新たなる活用

私も40年近くエステ業界でエステティシャンの方々とご一緒に、お客様の施術効果を高める方法や、サロン経営を安定するための集客やリピーターにする為の仕組み作り、そしてスタッフの育成を手伝い、工夫と挑戦の繰り返しでした。

そして、エステティックの正しい有効な利用方法や価値を、サロンさんやエステティシャンの皆さんと一緒に、業界を発展させるためにも質の良いものを発信することに共に励んできました。

デーラーとサロンは同じ方向を見ている

その積み重ねで、小さな一店舗のサロンが5店舗に成ったり、ベッド1台から始まったサロンが個室何部屋もある大型サロンに成長し、時にはサロンのお客様が年を召され始めたので、滞在時間の長いゆったりとした時間の過ごせるサロンを作りたいとのオーナーさん希望に、郊外に一戸建ての素敵なサロンの建設に挑戦してきたことも有りました。

 

我々デーラーは多くの学びを通して、培った経験をエステティシャンやエステオーナー・管理者の方々と一緒に、エステサロンを通してエステ文化を多くの方々に伝えて来たのです。

 

エステ専門デーラーに今一度、目を向けて見て下さい。

 

エステ関係者の方々、エステ専門デーラーの存在の意味を再度ご理解頂きたく、又エステデーラーの尚一層の努力も踏まえ、今回は少し私見を述べさせて頂きました。

 

昭和48年(1973年)からのオイルショックの時代から始まり、大手スーパーマーケットが拡大して行った時期に、巷では「問屋無用論」も囁かれました。

しかし、2021年現在、一般業界でも問屋は必要とされ活躍しています。

 

ヘア業界でも、美容デーラーの統廃合はあるものの、デーラー流通は大きく成長しております。

ネットではできない教育や情報の提供

エステ専門デーラーの皆さん、ネットではできない教育や情報提供、そして専門知識を必要とした商品提供など、我々デーラーならではの必要価値をエステティック業界の関係者に発信して行こうではありませんか。

 

弊社もなお一層の努力を重ねて行きたいと存じます。

 

こういう話を、ブログでSNS配信しているっていうのも変ですかね‥()

 

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』

まとめ

何もかもが、ネットに頼る時代に成って来ています。

目的に到着する道順や交通手段も、SNS丸のみで自分で研究したり工夫がない。

エステティックは人と人とのサービス業です。

過去の経験と生きた情報の蓄積が大切です。

エステティック専門デーラーは、生きた情報、そして過去の経験を活かしたサロン経営をお届けします。

エステティックに関してのご相談ご質問は、下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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