エステティシャンの夢の移り変わり

手の平の上に雲の芽が載っているイメージ画像

エステティシャンの夢

エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステティシャンの夢

 エステティシャンの『』について話したいと思います。

 

エステティック業界で40年近く活動し、とても多くのエステティシャンの方々と一緒に仕事をさせて頂きました。

そして、私自身も多くのエステティシャンを育てても参りました。

ですから彼女達とお互いの『』をよく語り合ったものです。

1980年代~エステティシャンの『

思い起こせばエステティック業界の開花期(1980年~1990年)の頃は、まだ一般のお客様がエステティックを理解していない頃でしたので、彼女たちの一番の夢は、エステティックをもっと多くの方達に知って貰いたい、社会的に職業として「認知されたいというのが『』だと語っている人達が大変多く居ました。

又、エステティックを勉強する手立てが個人の先生に頼る時代でしたので、「いつか〇〇先生のようにお弟子さんを持って、エステティック業界の中で先生と呼ばれたい」

「△△協会の幹部として、エステの普及に携わった活動をしたい」などサロン経営や事業欲よりもエステティシャンとして『秀でたいという夢を持っている人が多かった様な気がします。

 

その一例として、CIDESCO International Estheticianの国際試験が日本でも始まり、私の周りのエステティシャン達も上位で合格したいと一生懸命勉強している人達が居て、私もその手伝いをしてあげたのを昨日のように覚えています。

エステティック講習風景

ふらんすでのエステティック研修

1990年代~エステティシャンの『

それが成長期(1990年~2000年)に入ると大手エステサロンチェーンのTV/CMが数多く放映され、多くの女性雑誌が常に原宿・青山などのエステ有名店を特集したりと、一日にエステサロン情報を見ない日がないほど情報が巷に溢れていました。

 

そんな環境ですから、若いエステティシャン達は少しでも素敵で有名なサロンに勤めたい、いつかお店の店長に成りたいと就活や又、入店してからは上に上り詰める努力をしていたと思います。

ですから若いエステティシャン達の夢は、「有名なサロンの店長に成ること」が一つの夢だったと思います。

又、経験を重ねて来た年代の方々はやはり「自分のサロンを持つこと」が『』であり、出来ればテナントビルの一室や一戸建ての路面店を探し、リースや割賦なども利用できた時代なので出店ラッシュが起こった年でもありました。

2000年代~エステティシャンの『

その後2000年代に入り、リーマンショックや東日本大震災とサロン活動に厳しい試練が始まった時期です。

大手サロンも出店が鈍り職場環境も厳しく、勤め先を退職し業界を離れ転職するか又は、苦しい中で独立する人たちが増えた時でもありました。

それがワンルームマンションでのマンションエステが急増した理由です。

今までのように売上やチケット販売に責められず、「自分のやりたいようなエステサロンを経営するという『』を持った方が多く表れ始めました。

又、結婚と両立させ、主婦兼業のエステティシャンが多く誕生した時代でもあったと思います(私見ですが)。

 

そして現在、エステ業界は売上低迷が続き、大手エステチェーンも経営交代や縮小、はたまた倒産なども起き、脱毛専門サロンの不祥事で消費者被害が出ているとニュースも流れ、エステ業界も少なからずより厳しい環境に陥って来ました。

現在~エステティシャンの『

現在は、納得できる仕事の仕方を見つけ、それを優先して頑張るエステティシャン達をよく見受けます。

特に異業種など付帯事業としてのエステティックを取り入れる企業に、自分の経験を活かしキャリアを重ねようと考えるエステティシャン達が増えています。

その中でもリゾートホテルや旅館などの需要は伸びているので、一所に所属せず「契約や派遣」で働き、余暇を自分の好きなことに費やすエステティシャンが増えてきているようです。

 

勿論、サロンを立上げ売上を伸ばし、サロン展開を図る経営者もいらっしゃいますが、昔のように多店舗展開を大きく考えるサロンオーナーは減って来ているように感じます。

エステティシャンの夢を考えるイメージ

それだけエステティック業界が厳しく、明るい未来が具体的にイメージし難い時代なのかもしれません。

むしろ気になるのはそういったエステティシャンがお客様ニーズだと言って、柔道整復や鍼灸、カイロプラクティックなど治療家の方に近づいて行こうとする傾向があり、エステティックをこよなく大切にして来た小生としては、本来のエステティックの本物を極める方向に向かって欲しいと気を病んでいます。

フランスにおけるエステティシャンの『

話は変わりますが、フランスのエステティシャンの『』は、まず腕の良いエステティシャンに成って、多くのクライアントを持つことから始まります。

その為に化粧品メーカーなどのインスティチュートサロンに勤め、経験を積んでC.A.P資格の上のB.T.S.を取り又、キネジストなど別な資格も取得し、より多くのクライアントを顧客に抱え今より条件の良いサロンに移るか、フリーで自宅や訪問エステを展開して行くことを目指しています。

 

勿論スタッフを抱えて路面店での独立の『』は持ちますが、多くのエステティシャン達は多店舗展開を考えてはいません。

むしろ1店舗で、永くお客様とお付き合いできるサロン経営がテーマです。

そして最終の『』はB.T.S.P.資格を取り、いつか自分の処方で自分の化粧品ブランドを発売し、それを多くのエステティシャンに使用して貰うのが最大の『』なのです。

だからフランスのエステ専門化粧品には、エステティシャンや薬剤師などの個人名がブランド名として使用されている化粧品が多いのです。

 

時を超えて、そして国を超えてエステティシャンの『』について記述しました。

 

あなたの『』はどんな夢ですか・・・?

 

コロナ禍が終息を迎えて、新たな『夢』が誕生して来るのを楽しみにしています。

 

まとめ

エステティシャンの『夢』は時代と共に変化しています。

エステ開花期(1980年代)、成長期(1990年代)そして2000年代以降のエステティシャンの夢の推移は、その時代のエステティックを取り巻く環境や社会状況によって変化してきています。

又、フランスのエステティシャン達の多くは、最終的に自分の化粧品ブランドを持つことが『夢』という方が多くいます。

自分のエステティシャンとしての経験と自信の証を形にしたいのだと考えます。

皆さんはどの様な『夢』をお持ちですか?

『夢』の実現にご相談がお有りの方は下記までご連絡下さい。

Cinq技術&理論セミナー

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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