エステサロン内装リニューアルの考え方

 エステサロントリートメントキャビン風景

エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい> 

エステサロン内装リニューアルの考え方

 オープンして5年~10年経ちますと、どうしてもサロンの内装の傷みや汚れが目立ち改装を考える時期がやって来ます。

また、今回のコロナ禍を考えて、休業中に改装をお考えの方もおられると思います。

そんな時に「活きる内装」「健全な改装」にする為に、考え方や予算が重要なポイントに成って来ます。

今回は「活きるリニューアル」についてお話致します。

 

活きるリニューアル・・・修繕とイメージチェンジ

改装には大きく分けて、二つの目的が有ります。

一つは傷んだ箇所の修理と汚れの改善、そして永年営業して来て感じた不便さやお客様への不具合点への修繕

二つ目はお客様のマンネリ感の排除と、新たな集客に向けたアピール目的での投資でなくてはなりません。

 

そして、その投資金額がサロン経営の負担に成り、安定経営の足を引っ張るような支払いが起っては何の意味にもありません。

そのことを考慮したリニューアルに向けての計画立案が重要です。

内装図面

改装に関しての留意点

★繁盛していて更に売上拡大を考え、施術ルームを増室又はベッド数を増やすことは要注意。

×今までの空間やレイアウトにお客様は魅かれ、満足空間が有ったものを増築することでその魅力が半減し、昔の方が良かったと失客するケースが多いことを頭の隅に置いておいて下さい。

それならば近くにコンセプトを変えて、それこそこんなサロンが出来たら「怖い」と思えるような新たなサロン2店舗目を出店した方が成功する可能性が高いと考えます。

 

★改装日数を熟慮

×休業中のお客様への施術や化粧品フォローがおざなりになると、失客や他店への移店の切掛けに成るようなケースも・・特にチケットなどを販売している場合など、ご注意。

休業前の施術予約取りやホームケア化粧品などもサンプルプレゼントなど気遣いが必要であり、リニューア・オープンキャンペーンも新客とは別にした内容を固定客・常連客には用意すべきです。

 

★改装期間中のスタッフへの扱い

×有給休暇の消化や残業代などの清算に充てる。

良い機会なので、スタッフのスキルアップ講習を企画、更に顧客のデータ管理やリニューアルキャンペーンの準備活動に充てる。

又、サロンのSWOT分析など全員で過去を振り返るミーティングも効果的。

(SWOT分析はリニューアル計画の際に徹底して行って下さい)

 

改装費用に関して

・よく質問されるのが、幾ら位まで費用をかけて良いものかという事です。

理想はサロンに貯蓄や内部留保金が有りそれで賄えることが一番良いのですが、一般的には銀行借り入れなどでの新たな投下費用が発生することの方が多いと思います。

 

ブログエステサロン経営診断で記述しましたが・・・

基本例として、

<売上>月額200万円

(人件費) 70万円 売上の35%

(家 賃)30万円             15%

(減価償却費)10万円   5%

 (経常利益)20万円     10% ・・・の場合

*全てが月次です。

現在、返済が無い場合は減価償却費の60か月分=600万円までが理想です。

不足する場合は経常利益(月次平均)の最大30%×60ヵ月分=360万円が追加できます。

売上が月額200万円のサロンで経常利益が10%安定して出ているサロン

最大投資額は960万円で、これが借入限度額と成ります。

 

これ以上の投資は過剰投資です。

 

因みに、新規出店2店舗目の場合は、預金額(内部留保額)+借入金総額が前述の減価償却費の60ヵ月分とし、経常利益分は使わず運転資金に充当させて置く事が大切です。

 

余裕を持った計画こそ、次の安定経営の基盤となって来ます。
転換期を活かすも殺すも、計画次第だという事です。

 

永くサロンを経営していると必ず来る「リニューアル

事前に少しずつでも内部留保し、お客様の思考を大切に考えた余裕のある改

装プランを立て、次のステップに向かってサロン経営を継続して行って頂きた

いと思います。

 

まとめ

永くサロンを経営していると必ず来る改装のタイミング。

その時にきちんとした事業計画を立て、健全な資金計画の下、新たな飛躍へのステップを踏み出して頂く為にも、内装リニューアルの目的と考え方、そして改装に向けた留意点と改装費用の健全な目安の見方を記述いたしました。

何かエステサロンに於ける内装の事でお問合せ等が御座いましたら、下記までご聯絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

〒168-0082 東京都杉並区久我山4-12-10 倉本ビル2F

TEL03-3332-1990  FAX03-3332-2039
https://cinq.jp  Mail:esthe@cinq.jp

友だち追加

 

       

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です