エステ基礎知識 食生活をアドバイスする目的

食事風景

豊かに成った現代は「飽食の時代」

 エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステ基礎知識 食生活をアドバイスする目的

昨今、サロンにお越しになるお客様の肌トラブルや体形に関するご相談に、日常の食生活が大きく関わってくると考えられる症例が多く見られます。

特にこの「コロナ禍」では多くなってきています。

そこで今回は、食生活から起こる「肥満」や「生活習慣病」に関連した基礎知識をお伝えし、エステティシャンのアフターカウンセリングでのアドバイスにご活用頂きたいと思います。

現代の食生活

食生活の問題

飽食の時代」と呼ばれるほどに豊かになった現代の食生活。

ライフスタイルの変化に伴う偏食や欠食による栄養バランスの乱れ

個食(孤食)といった食事スタイルの発生などにより多くの問題点が浮上してきています。

 

食生活の欧米化に始まり、加工食品・調理済み食品の普及により、日本人の脂肪摂取量は総摂取エネルギーの30%に迫ろうとしています。

脂肪摂取量の増加は肥満へと繋がり、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、食物繊維の不足や、塩分過剰摂取で、生活習慣病の発生に拍車をかけています。

生活習慣病と食生活

生活習慣病とは、心臓病・ガン・脳卒中・高血圧・腎臓病・糖尿病・高脂血症などを指し、平成8年8月まで「成人病」と呼ばれていたのを記憶している方も多くいらっしゃると思います。

食生活のアンバランスや運動、飲酒、喫煙、休養などの長期にわたる生活習慣と密接に関わっています

 

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が蓄積し、尚且つ高脂血症、高血圧、高血糖の症状が2つ以上重なった状態を言い、動脈硬化による循環器系疾患を起こしやすい。

 

肥満

肥満とは

肥満とは「単に体重が多いことではなく、身体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が正常以上に増加した状態」と定義しています。

肥満かどうかは全身の脂肪量を測定し、体脂肪率が男性で25%、女性で30%を超えると肥満と判定されます。

お腹周りを測る女性BMIとは

BMI(体格指数)

身長と体重から肥満を判定する数値

 BMI=体重(kg)÷身長(m) ÷身長(m)

  • 痩せ    :BMI=18.5未満
  • 正常    :BMI=18.5~25未満
  • 肥満(1度)  :BMI=25 ~30未満
  • 肥満(2度)    :BMI=30 ~35未満
  • 肥満(3度)    :BMI=35 ~40未満
  • 肥満(4度)    :BMI=40 以上

肥満の分類

原因別による分類

  • 単純性肥満 :過食や運動不足によるもので肥満者の95%を占める。
  • 症候性肥満  :疾患(内分泌性・遺伝性・薬物性)を伴った肥満で約5%.

 

脂肪細胞の数による分類

  • 肥大性肥満 :成人してから肥満に成る。脂肪細胞の数は正常人。
  • 増殖性肥満 :幼児期から肥満で脂肪細胞数が増え、更に肥大化。

 

体系による分類

  • りんご型(内蔵型肥満) :お腹周りに脂肪がつくタイプ。男性に多く、

女性は更年期以降に多くなります。

  • 洋ナシ型  :下腹部や臀部、大腿部など下半身中心に脂肪がつく

タイプ。

肥満の原因

  • 食生活 :摂取カロリーが消費カロリーを上回り、脂肪として蓄積。
  • 運動不足:筋力が落ち、基礎代謝の低下。
  • ストレス:精神的ストレスで過食傾向。
  • 遺伝子的 :両親又は片親が肥満の場合、子供が肥満になる確率が高い。
  • 内分泌的:代謝に関わるホルモンの分泌が原因。
カウンセリング風景

生活習慣を徹底チェック。

以上の基礎知識の基に、

視診・問診などで判断し、脂肪燃焼し易い環境作りと、低周波機器などで眠っている筋肉を目覚めさせるエステティックの施術を施し、食生活・生活習慣・運動量などのアドバイス・指導で体形のコントロールを図る。

体重だけに目を向けず、プロポーションメイキングを心掛けることが大切です。

 

 10月5日発信のブログ「エステのアフターカウンセリングに生活習慣・運動指導を」ご覧下さい。

 

まとめ

エステサロンにお見えになるお客様の多くが、現代の食生活の問題点により「肥満」や「生活習慣病」予備軍の可能性を秘めています。

エステティシャンはお客様の「美と健康」の為に、肥満や生活習慣病の予防・改善に向けた食生活や運動のアドバイスを積極的に行って頂きたいと思います。

それがお客様からの信頼に繋がり、継続客として永くサロンに通って頂ける一つの大きな要因と成ります。

エステティシャンはドバイスができる多方面からの知識を貯金することが肝心です。

ご質問等が有りましたら、下記までお問い合わせ下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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