エステ お客様の心の仕組み

心の仕組み

エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステ お客様の心の仕組み

エステサロンにお越し頂いているお客様に、カウンセリングをする際一番心に留めて置かなければいけない事は、お客様の『心の声』に耳を傾ける事だと以前にもお話致しました。

その為には、特に「意識」と「欲求と葛藤」に付いて、エステティシャンが理解を深めていて欲しいと思います。

今回は、その『心の仕組み』に付いてお話致します。

特に、長期に成って来たコロナ禍での生活様式の変化から来る色々なストレス・悩みなどを、エステティシャンは汲み取ることが重要と成って来ています。

 

意識とは

心が知覚していることを意識といい、表層から順に3つに分かれます。

 

  • 顕在意識:日常、感じて自覚できる領域で、自分で考えて行動できる意識をいいます。(水面に浮かぶ氷山の一角に例えられます)
  • 潜在意識:普段は意識に昇らず、注意すれば、またはアクシデントによって気が付く領域。

意識の90%を占め、行動や考え方に影響を及ぼしている。

  • 無意識 :忘れてしまいたい記憶や感情など、抑圧されて自分では気づいていない心の領域。

無意識は本能と深いかかわりを持ち、意識と矛盾した感情や感覚、記憶、願望が背後に存在しています。

潜在意識に悩まされる女性のイメージ

顕在意識」は、人の意志や判断力、批判力、価値観、性格形成の基本と成り

三つ後の魂、百まで」と言われるように3歳までに全体の80%、12~13歳

でほぼ完成します。

しかし、この顕在意識は全体の4%ほどしかないといわれ、大震災や交通事故など、生死が危ぶまれる強い恐怖や心理的な打撃は「トラウマ」として潜在意識になり、後に精神的障害(心的外傷後ストレス障害=PTSD)などをもたらすことがあります。

このようにエステティシャンはお客様の顕在意識だけだはなく、心の背後に潜む潜在意識や無意識に目を向けて考えることが大切です。

お客様が良く口にする「たいしたことではないのですが…」の心の裏に潜む「意識」を感じ取って頂きたいと思います。

悩む女性のイメージ

欲求と葛藤

心理学者マズロー(A.H.Maslow,1908~1970)は、人の持つ欲求を三大欲求といわれる食欲・性欲・睡眠欲の生理的欲求から、安全への欲求社会的欲求自己欲求、更に自己実現欲求の5段階に体系化しました。

そして、これらの欲求が満たされないと欲求不満が生じ、その間で悩むことを「葛藤」といい、人間はこの状況を回避、解決するために防衛機制をとると言っています。

主な防衛機制

  • 抑圧(禁止):嫌なことが意識上出てこないように、意識下に閉じ込める事。

嫌な感情や記憶を無かった事にして、無理に忘れようとする。

  • 昇華   :満たされない欲求を、社会に認められる価値ある行動へ

置き替えること。

例)欲求や衝動を、誰もが認める芸術やスポーツなどで実現し

発散する。

  • 投射   :自分の不都合な感情を、他人が自分に対して抱いているとおもうこと。

例)嫌いな相手に対し、自分ではなく相手が自分を嫌っていると思い込む。

  • 反動形式 :自分の欲求と正反対の態度をとること。

例)強い嫌悪感を抱く相手に、必要以上に丁寧に接する。

  • 合理化  :満たされない欲求に対し、都合の良い理由を付け、自分を正当化すること。

例)自分の失敗を、無能な部下が悪いなどの理由を付けて認めない。

  • 同一化  :他者の状況を自分の事のように思い、自分の価値を増したり

不安を解消する。

例)学歴に対する劣等感を、子供に高学歴を持たせることで満足する。

 

以上のような防衛機制が働き、「葛藤」から逃れようとします。

葛藤している女性のイメージ

サロンに来られるお客様の中には、『』に対しての憧れやコンプレックスがどこかの意識の中で存在し、葛藤を繰り返して答えを求めてサロンにやって来ます。

そのお客様の「意識」を理解し、汲み取って、「」を共有しながらトリートメントやアドバイスに向かう事が肝心です。

 

信頼されるエステティシャンとなる、必須事項だと考えます。

 

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』

まとめ

エステサロンにお越し頂いているお客様に、カウンセリングをする際一番心に留めて置かなければいけない事は、お客様の『心の声』に耳を傾ける事だと以前にもお話致しました。

その為には、特に「意識」と「欲求と葛藤」に付いて、エステティシャンが理解を深めていて欲しいと思います。

今回は『心の仕組み』に付いて詳しく記述致しました。

もっとお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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