エステサロン経営管理

エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステサロン経営管理

技術を中心に永年やって来たエステティシャンが独立してサロンを開いたり、サロンのマネージャーとしてオーナーから店舗を任せられたりした時に厳しい現実と向き合う事が多々あります。

サロンを経営管理し、赤字を出さず継続して行くことは並大抵の事ではありません。

まして、新型コロナウイルス感染が減少しない事で再度の『緊急事態宣言』が発令され、益々消費市場環境は厳しくなって来ている現在、エステティック業界も厳しい経営環境を余儀なくされています。

そこで、今回はサロン経営についてもう一度、お話をしたいと思います。

サロンマネージメント「経営管理」とは・・・

一人の技術者としてお客様を接客しているのとは大きく違う知識や判断力、そして指導力が必要になって来ます。

その指導内容を部下に理解させるには数字で伝え、数字で目標や結果を表現しなくてはなりません。

よく例えに使われますが、野球でいう「名プレーヤー≠名監督」という事です。

オーナーや経営管理の方に何が大切か、何が必要なのかをお伝えしていきます。

サロン管理者がスタッフに指導している写真

サロンの全体像を掴む

サロンを管理する立場にある者は、まず自分のサロンが今どんな状況にあるのか、色々な角度からその全体像を把握しなければなりません。

サロンの経営はオーナーの思いやサロンコンセプト、又メニュー構成や販売方法によって経営形態の違いはありますが、一般的には「目的」→「目標」→「対策」→「効果」→「効率」の観点から一貫してチェック・運営が常にされていなければなりません。

簡略化して言えば「計画」→「実行」→「評価」のマネージメントサークルが常に繰り返され、通常の日常業務からキャンペーンや集客イベント又、一週間・一か月・四半期・年度と、この繰り返しで全ては進んで行きます。

 

「目的」

:起業理念でありオーナーの思い、そしてこれがサロンコンセプトに繋

がり、これが有って初めて企業活動に命の灯が灯る訳です。

「何を目的にサロン経営をしているのか」企業の根幹をなすものであり、

終始一貫したものでなければならにと考えます。

 

「目標」

:目的到達の為に具体的に決めた到達点を言い、「幾ら売り上げるのか」「いつまでに達成するのか」といった数値目標期間目標が有ります。

 

「対策」

:目的と目標を実現するための手段です。

いつまでに誰が誰に、何をどのような方法で、幾らで、といったよう

に、ヒト・モノ・カネ・情報を使って実施段階に移行します。

 

「効果」

:各種の対策に要した費用と、それによって上がった利益の関係がどう

なったかをいいます。

つまり投下した資金と成果の割合をいいます。

これがよく言う「対費用効果」です。

利益等の数値で測れるものと、「採算性は合わなかったが、将来に向けて質の良い顧客を集める発信が出来た」といった質的な面の効果が有ります。

 

「効率」

:いかに効果的に成果を上げるかという事で、効率が良ければ成功となり、悪ければ失敗と成ります。

ムリ、ムラ、ムダも大事な視点として考えて下さい。

全てを数値化して把握することから始めましょう。

 

サロンの「経営」を数字で掴む

サロン経営で大切なのは「現状分析」です。

実態を数字で捉えてデータ化し、日々の運営に生かして下さい。

経営実態の数値化は、曖昧さや気分・感情に流されるのを防ぎ、問題点や改善

点を客観的に明らかにすることが出来ます。

経営はまさに生き物です。

サロン経営は絶えず変動しながら継続するものです。

常に現状把握と、将来に向けた短期・中長期的なチェックを踏まえて動向を判断

し、対策を考えて行かなくてはなりません。

 

SWOT分析

目標を達成するために外部環境や内部環境を「強み」(Strengths)、「弱み」(Weaknesses)、「機会」(Opportunities)、「脅威」(Threats)の4つのカテゴリーで分析することをSWOT分析と言います。

この方法でご自分のサロンの強み・弱みを知ることが大切です

これはオーナーだけではなく、サロンの経営管理を任される幹部社員の必須事項でもあります。

 

マーケティング

「東海の小島の磯の白砂にわれ泣き濡れて蟹とたはむる」

石川啄木の有名な短歌ですが、この情景を思い浮かべると

マーケティングを考える時のフォーカスの大事な見つめ方が学ばれます

先ずは大きく全体を見て、少しずつ細かい点を考えて下さい。

これを逆に行いますと、間違った結果を出してしまう事が有ります。

そして・・・

このような眼力を養う事で地域NO.1店に成る為のエンジンの推進力』が整って

来るのではないでしょうか!

まとめ

「名プレーヤー=名監督ではない」の例え通り、エステティシャンとしてお客様に信頼され人気を集めている方が、サロンをオープンされたのに2~3年もすると閉店を余儀なくされているケースを時々目にします。別のブログ「エステサロンの成功は、人材次第というけれど・・」の中でエステティシャンの資質について書きましたが、その必要とされてる資質と経営者としての資質、サロンの経営管理を任される方の資質とは大きく違ったものが必要となって来ます。この大切な要因は学んで身に付けて行くことが出来ます。「サロンの全体像を数値で掴む」「マネージメントサークル」「ご自分のサロンの強み・弱み」などをご理解いただき健全なサロン経営を目指して頂きたいと思います。

尚、(株)サンクではエステサロンの安定経営に向けたサポート・コンサルティングをお手伝いしています。

何かご質問・ご相談は下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

〒168-0082 東京都杉並区久我山4-12-10 倉本ビル2F

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