エステ基礎知識 皮膚と内臓
エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
Contents
エステ基礎知識 皮膚と内臓
皮膚は、人の身体の中で最大の面積を持つ臓器です。
「顔色が悪い・・・」「クスミがある・・」「顔が赤い・・・」・・・
内面皮膚反射
皮膚は内臓器官のコンディションを映し出します。
エステティシャンはそれらをカウンセリングの中で考え、施術だけではなく、お客様の身体のコンディションを維持・メンテナンスして行く為にも、食生活や生活習慣、運動などをアドバイスして行くことが大切です。
エステティシャンに知っていてほしい、美容に関わってくる主な内臓関連機能障害から来る症状をお伝えし、逆に皮膚などが発信する「HELP」サインをご紹介致します。
美容に関わる、主な内臓機能障害
肝臓の機能低下とスキントラブル
- 脂溶性のビタミン欠乏
ビタミンA・D・Kなどの欠乏から、乾燥や角化異常、抵抗力の低下が起ります。
- 解毒作用の低下
解毒されなかった有害物質が、じんましんや湿疹を引き起こします。
- 日光への感受性が高まる。
紫外線による炎症や色素沈着、肌荒れを起こしやすい。
- 毛細血管拡張
胃腸の機能低下とスキントラブル
- 便秘によるニキビや吹き出物、くすみ、肌荒れを誘発します。
- 下痢により、食物の栄養素が吸収されずビタミンなどが欠乏し、肌の新陳代謝が低下してカサついたり、ニキビなどのトラブルを招きます。
腎臓の機能低下とスキントラブル
- 老廃物を尿として排泄できず、有害物質を体内に抱え込んでしまい、 皮膚は黒ずみ、乾燥して荒れやすくなります。
- かゆみと発疹
- 浮腫(むくみ)
心臓病や肝臓病でも同じような症状が起こりやすい。
膵臓の機能低下とスキントラブル
- 糖の代謝障害から来る皮膚の乾燥やかゆみ、赤ら顔、足のむくみ、白扇などが現れやすくなります。
甲状腺の機能亢進によるスキントラブル
- ストレスなどが原因で起こる甲状腺機能亢進症は、30代の女性に多く(男性の7倍)起こり、目が鋭くなり、まれに突出したりします。
皮膚はくすみ、異常発汗や全身にかゆみが出やすくなります。
低体温症
冷暖房、シャワーのみの入浴、締め付ける下着、過度のストレスによる血行不
良、過激なダイエットなどから起こり、冷え性で免疫力が低下します。
鉄欠乏性貧血
- 疲れやすく、進行すると動悸や息切れ、皮膚は血色を失って白っぽくなり、爪が割れやすくなります。
幾つかの内臓機能低下から来るスキントラブル例を記述致しました。
エステティシャンは医療従事者ではありませんので、断定した発言はしないで下さい。
フランスの話ですが、乳がんが発見される切っ掛けは、エステサロンで永年担当
しているエステティシャンのアドバイスが一番多いと言われています。
「美と健康」を司るエステティシャン。
多くの知識を正しく身に付けることが大切です。
まとめ
皮膚は、人の身体の中で最大の臓器です。
そして、内臓機能の不調を皮膚はサインとして何らかの形で発信してくれます。
それが『内面皮膚反射』です。
主な内臓機能障害による皮膚サインを、具体的に解説いたしました。
エステティシャンは「美と健康」の専門家としての知識を深め、カウンセリングの幅を広げて頂きたいと思います。
「皮膚と内臓」に関してご質問等は下記までお問い合わせ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
〒168-0082 東京都杉並区久我山4-12-10 倉本ビル2F
TEL03-3332-1990 FAX03-3332-2039
https://cinq.jp Mail:esthe@cinq.jp