エステ嘘、本当?エステで脂肪燃焼ってするの?セルライト・基礎代謝の改善は?

 

お腹のマッサージ

エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステ嘘、本当?~エステで脂肪燃焼ってするの?セルライト・基礎代謝の改善は?

エステティックで脂肪燃焼! 二度と生えない永久脱毛! シミが奇麗に無くなります! etc・・・

そんな誇大広告や嘘によって消費者は騙され振り回されて、エステティックというものを信じられないという声を聴きます。

エステティックに携わる現場のエステティシャンでも、機器メーカーの営業トークに惑わされ、自信をもって否定発言できない人達が増えているようです。

 

我々エステティシャンは医療行為は出来ません!

 

今回はその間違ってしまった原因と、その過去の経緯をお話したいと思います。

 

美顔、脱毛、痩身

 日本のエステティックサロンでは、この50年間「美顔、脱毛、痩身」という

3本柱での広告・表現を多くして来ました。

エステにおける痩身ケア

今回は、その「痩身」について少しお話してみたいと思います。

ボディマッサージ写真

フランス本来のエステティック・メニューには、体重や寸法を前面に掲げた

「痩身」メニューは存在していません。

 

フランスの「Soins de Corps」(ボディケア)は、オイルを使用したリラクゼー

ションマッサージが主で、モホロジー(形態学)をベースに行う体質改善メニ

ューや、筋肉緊張を取り除き血流の循環を促す代謝促進メニュー(冷え性)

などがあります。

又、寝ている筋肉(普段使っていない)にアプローチし、目覚めさせて基礎代

謝量を高めるケアは、プロポーションメイキングや老化予防管理メニューとしても

一般的に行われています。

特定の筋肉を緩めることと、フィジカルトレーナーと協力して特定の筋肉を強化

することで姿勢改善を図るトリートメントも大型店舗では行われています。

[Health&Beauty滞在型エステティックとSPA]をご参照下さい)

後はスキンケアとしてのボディトリートメントです。

 

これらがフランスでのボディトリートメントの主だったものです。

プロポーションメイキング

日本の「痩身」メニューに近いと言えば、敢えて無理やりはめ込めば、「プロ

ポーションメイキング」としての基礎代謝促進トリートメントが痩身メニューと言え

るかも知れません。

エステティック専門総合商社 株式会社サンク
エステティック専門総合商社 株式会社サンク
https://cinq.jp/フェイシャル・ハンドマッサージの基本理論とフ/
素晴らしくしようじゃないか!エステティック! Cinq vous propose UN TRUC AUTHENTIQUE

年齢を重ねることから起こる「胸が下がる・お尻が下がってくる」など重力に

負けることを少しでも遅らせるトリートメントです。

又、体重が多くてもウエストなどのたるみを是正し、シルエットの崩れを少し

でも維持して行く施術がフランスでのエステティック・ボディケアです

減量や体脂肪の燃焼を直接促す行為は、フランスでは医療やスポーツの世界で

あり、エステティックとは別な分野として分けて考えています。

 

では、なぜ日本ではエステティックの中に「痩身」が、これほど強くメニュー

として存在してしまったのでしょうか?

痩身ケアって、本当に脂肪燃焼するの?

勿論、『痩せたい』というコンプレックス市場が大きく潜在していたから、大

手チェーンなどがこぞってサロンの収益メニューとして戦略展開していったの

です。

 

では、「痩せる」「脂肪燃焼させる」技術が,本当にエステティック施術の中に

存在しているのでしょうか?

 

ボディマッサージ写真

サロンなどのCMで、低周波機器が脂肪を燃焼させ、ウエストや太

ももをサイズダウンさせるなどと掲載している広告をよく見かけます。

 

最新の機器は分かりませんが、フランスでもエステティックで一般的に使用さ

れてきたボディ機器の中心は低周波機器でした。

 

しかし、低周波機器で脂肪を直接燃焼させることは出来ません

 

では、なぜフランスのエステサロンでは永年、低周波機器をお客様に使用し

てきたのでしょうか?

 

50歳・既婚女性  ・・・最近太って、ウエストなんか見る影もないわ。

「中年太りかしら・・・」

「体は動かしているのに・・・」

「25歳のころに戻りたい・・・」

 

よく聞く会話です。

 

何でそんなに運動量も変わっていないのに、太りだしたのでしょう?

 

基礎代謝量の違い

25歳の頃と50歳の頃の基礎代謝量の違いから起こったことなのです。

基礎代謝とは人間が生きて行く上で、各臓器が必要とするエネルギー量を言います。

臓器の中で一番エネルギーを必要としているのは、どの臓器でしょうか?

常に動いている心臓?血液を浄化している肝臓?消化器系?脳?

 

・・・答えは筋肉です。

 

筋肉は、基礎代謝量の60~70%を使用しています。

 

例えば、25歳の時に100本の筋肉が動いていたとします。

1日の基礎代謝量を2500kcalとすると、その60%の1500kcalを筋肉が一日で消費しています。

ところが、50歳頃に成ると年齢や生活習慣からかなりの筋肉が使用されず、仮に50本しか活動していなかったとします。

すると今まで筋肉が消費していた量の半分、750kcalが毎日使用されずに余ってしまい、余ったものはグリコーゲンとして脂肪層に蓄えられ、それが体形を変えていってしまったのです。

低周波機は何故使うの?

ではフランスのエステティシャン達は低、何をしようとしていたのでしょうか?

 

答えは、永年使っていなかった、眠ってしまっていた筋肉を起こしていたのです。

 

皆さん、経験のある方は思い起こしてみて下さい。

 

仮に足を骨折し、ギブスで1か月固定していたとします。

骨もくっつき、さあギブスを外す時が来ました。

しかし、筋肉は落ち細くなって、すぐに歩くことは出来ません。

先ずは歩行訓練です。

でも、病院ではいきなり歩行訓練はしません。

最初は理療科やリハビリで、電気治療から始めます。

そして、筋肉が目覚めてから歩行訓練に移行し行きます。

この最初に使用するのが低周波機器です。

 

そうです。

足のリハビリテーション

足のリハビリテーション

このことを知っているエステティシャンは低周波機器とマッサージ技術を使い、眠っている筋肉を起こし復活させて、基礎代謝を上げ、尚且つ筋肉を緩め、それによって姿勢の改善も図り、プロポーションメイキングとしての施術をしていたのです。

 

ところがそれを見た、その当時(40~50年前)の日本から勉強に行っていたエステ関係者が、低周波機器で脂肪が燃えると勘違いしたのか、分かっていてビジネスアピールに利用したのか、理論背景のない施術をもって「痩せる」と消費者に広告したのです。

そして、高額チケットを消費者に購入させ、その前受け金で店舗展開を行って行ったことが、現在に至る消費者から信用できない職種と言わしめてしまった理由の一つなのです。

 

超音波機器もしかり、脂肪細胞層に当て周りの細胞を振動させ、その効果によって脂肪層周りの温度が上がり脂肪燃焼効率が高まり、脂肪燃焼を促すときちんと説明すれば良いものを、ダイレクトに脂肪を溶かすとか表現するからおかしなことに成ってしまうのです(最近は新理論も出て来ているようですが・・)

 

高周波機器も同様です(きちんと解説している機器メーカーさんはいます)。

 

運動、特に有酸素運動などを行う前に、ジェットバスや遠赤外線照射、又超音波や高周波機器で脂肪層の温度を少しでも高めておく。

いわゆる脂肪の燃焼効率を高める環境作りの施術が,エステティックが出来る施術範疇であると正確にユーザーに伝えて来ていたら現在のエステティック業界の不振は起こらなかった筈です。

ボディマッサージ写真

揉み出し」という手技もそうです。

脂肪層を包むセルライトが、脂肪層の温度を下げ、脂肪燃焼を妨げています。

そこでエステティシャンは手技でセルライトをドレーニングし、停滞している流れを改善しようします。

それを手技で脂肪細胞を潰していますと、40~50年前に日本に紹介してきた技術者がいました。

人間の手技で脂肪細胞を潰すことなど出来ません。

 

そういったことなどが諸々重なって、エステティックの痩身はお金を取るだけで痩せないといった不信が重なり、チケット解約に伴うトラブルが永年続出して来たのです。

エステティックの嘘、本当

出来る事、出来ないこと、その理論説明やエビデンス(医学・科学的証明)を明確にお客様に伝える

 

これらをエステティシャン達は真摯に考え、お客様と日々関わって行って貰いたいと思います。

 

理論も技術も機器も日進月歩進化しています。

 

だからこそ、エステティシャンは正しい理論を見定め、堂々と自信を持って歩んで行って貰いたいと願っています。

 

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』

 

 まとめ

日本にエステティックが上陸して約60年。

潜在客層がいるにも関わらず、途中から市場が伸びなくなってしまった大きな要因に、エステティックの「出来る事」「出来ない事」を正直にユーザーに伝えて来なかったことが大きな要因と考えます。

人を美しくすることで、その人が輝き、気持ちに強さが生まれる。

そんな素敵な職種のエステティックをビジネスとは言え、ユーザーに不確かな情報で売上を上げていく。

更には、高額なチケット販売により消費者センターに多くの苦情が持ち込ままれるような営業形態をここで是正して行かないと、将来は更に厳しい状況に成ってしまいます。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』、皆で力を合わせて変えて行きましょう。

何かサロンでの悩みやエステティシャンとしての疑問をお持ちの方、何か御座いましたら下記までご相談下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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