エステ解剖生理学~骨格系

骨格

エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステ解剖生理学~骨格系

人体の骨組み「骨格」

人体は約206個の大小様々な形の骨からなり、体重の約20を占めています。

骨格系は人体の構造を保つ支柱の役割を担い、脳や各種機関を収納し保護しています。

骨は軟骨や靭帯、関節と結合して骨格を形成し、筋肉(骨格筋)の収縮によって体を動かします。

 

骨の形状別分類

骨はそれぞれの部位や機能に応じた形状をしており、下記のように分類されます。

 

  • 長骨  :上腕骨や大腿骨
  • 短骨  :手根骨や足根骨
  • 扁平骨 :頭蓋骨や肩甲骨
  • 不規則骨:座骨や下顎骨
  • 含気骨 :上顎骨や前頭骨
  • 種子骨 :膝蓋骨

骨格

骨格の分類

全身の骨格は、大きく4つに分かれます。

 

  • 頭蓋骨(23個)

脳頭蓋(8) :脳を保護する

顔面頭蓋(15):顔面を保護する

骨格

  • 体幹骨(51個)

脊柱(26) :S字カーブを描き、頭部の重量を支え、脊髄などの大切な

神経を保護し、起立二足歩行を可能にさせています。

胸骨(1)  :肋骨と協力して、内臓を保護しています

肋骨(24) :脊椎につながる12対の骨

第11・12骨は胸骨につながっていないため「浮肋骨」と呼ばれています

 

  • 上肢骨(64個)

 肘や肩の関節で自由に動かすことができます。

自由上肢骨(60):手と腕の総称

上肢帯(骨)(4):肩甲骨と鎖骨の総称

上腕骨・肩甲骨・鎖骨

 

  • 下肢骨(68個)

股関節や膝関節で運動を可能にする。

自由下肢骨(64):足と脚部の骨の総称

大腿骨

下腿帯(膝;膝蓋骨、親指側;脛骨、小指側;腓骨)

足根骨・中足骨・指骨

下肢帯骨(2) :寛骨(腸骨・座骨・恥骨が融合してできた骨)

融合部の外側には寛骨臼という深い関節窩があり、ここに大腿骨頭が入って股関節を形成しています

骨格

骨の構造

骨の基本構造

骨は骨膜、骨質、骨髄の3つからできています。

骨膜:骨を包む膜で血管やリンパ管、神経が入り込み、骨芽細胞が骨の成長を司っています

骨質:骨の実体で、内部に骨髄腔があり、骨の硬い部分「緻密質」とその内側の「海綿室」から成っています。

骨髄:骨髄腔の内部、海綿質の隙間を満たしています

 

 

骨の連結

靭帯の約200個の骨は、関節腔がある「可動結合」(靭帯で補強結合してあ

る、いわゆる関節)と,関節腔のない「不動結合」(ほとんど動かせない結

合)によって連結させています。

 

関節を広げるイメージ

骨の生理作用

支持作用:骨格を作り、筋肉や内臓などの柔らかい組織を支えます。

保護作用:数個の骨を連結させて体腔をつくり、脳や眼球、心臓、肺を保護します。

運動作用:骨格筋の収縮で、身体を動かします。

造血作用:骨内部の脊髄で、赤血球や白血球などを生成します。

貯蔵作用:カルシウムやリンなどの無機質(ミネラル)を貯蔵します。

 

骨代謝

骨のリモデリング(再構築)と成長

骨細胞 :骨細胞にかかる荷重の情報を骨芽細胞に伝達し、血管から酸素や栄養を受け取る

骨芽細胞:骨を形成・再生し、破骨細胞によって溶かされた部分を修復する

破骨細胞:骨を溶かして、骨細胞を破壊・吸収する

これらの細胞がバランスを保ちながら、200かけて新しい骨を作り、リモデリング(再構築)しています。

 

骨の弱化と老化

加齢とともに骨がもろくなる理由は、骨芽細胞の減少と「骨質」の減少によります。

エストロゲンは破骨細胞の働きを抑えるため、閉経後は骨粗しょう症に成りやすくなります。

 

姿勢

良い姿勢

骨の歪とその影響

最近増えているのが、生活習慣から来るトラブルの増加です。

同じ姿勢を長時間取ることにより、骨格の歪が生まれ、骨の歪は血管や神経機能を低下させ、疲労の蓄積、首・肩の凝りや痛み、冷えやむくみなどの身体の不調をもたらします。

悪い姿勢は、日常の無意識な身体のクセや習慣から起こり、加齢に比例して進行が進みます。

 

エステサロンでも「姿勢分析」や「姿勢改善ケア」が今、お客様から求められています。

まとめ

人体は約206個の大小様々な形の骨からなり、体重の約20を占めています。

骨格系は人体の構造を保つ支柱の役割を担い、脳や各種機関を収納し保護しています。

骨は軟骨や靭帯、関節と結合して骨格を形成し、筋肉(骨格筋)の収縮によって体を動かします。

解剖生理学の骨格系に付いて、お話致しました。

ご質問のある方は、下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

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