2020年9月号 マスク習慣と上手に付き合う方法①

 

最近、マスク肌荒れ』『マスク頭痛に関するニュースや美容記事をよく目にします。
新型コロナウイルスの流行から半年以上が経過し、感染対策から新しい生活習慣が求められ、常時マスクを着用する習慣が続いております。
これまでも、風邪予防やインフルエンザ対策としてマスクを着用するということは、日本人にとっては日常的な光景です。
しかし、今のように長時間マスクを着用していなければならないという状況ではありませんでした。

 

 

感染対策のためにはマスクを着用しなければならない…。

しかし、マスクを長時間着用しているから起こる肌や身体の問題とどう向き合うか

 

今回は、お客様へのアドバイスの材料として、以下まとめさせて頂きます。

 

マスク着用時は肌トラブルに注意!!長時間マスクの肌は無防備状態!!
マスクをしていると、内側が蒸れて気持ち悪いなんて経験ありますよね。マスク内が、吐く息の水蒸気で高湿度状態となっているためです。特に夏場は、皮膚温が上昇し、汗や皮脂の分泌も増加する為、マスク内側の湿度はさらに高い状態です。

※最近の不織布マスクは通気性がよいとはいえ、マスク内が高湿度であることは間違いありません。

 

 

高い湿度により、マスク内の肌の最外層を守る角質層はフニャフニャにふやけてしまっている状態。
この状態の角質層は、バリア機能が低下し外部環境の影響を受けやすい状態となっています。

 

【長時間マスク着用時の注意点】

.摩擦に要注意!!

バリア機能が低下した肌が、マスクの摩擦による刺激を受ければ肌トラブルへと繋がります。
マスクの長時間着用で、口から顎にかけてニキビができた、悪化したという方が多く見られます。口から顎のラインは、マスクをして喋るとどうしてもマスクが擦れてしまう箇所です。また、マスクが常に接着している目の下にシミが出来た、シミが濃くなったといった方も増えています。

 

.目に見えない汚れや花粉、刺激物質に要注意!!

マスクで覆う口周りの肌には目には見えない刺激物質が付着しています。その状態でマスクを長時間着用すれば、バリア機能が低下した肌に刺激を与えることは容易に想像できます。口周りがかぶれて赤くただれたり、軽度の痒みが出たりといった症状が現れます。

.過剰な皮脂分泌に要注意!!

マスク内部の皮膚温が上がると、汗や皮脂の分泌も増加する為、過剰な皮脂による尋常性ざ瘡(ニキビや吹き出物)といった皮膚疾患トラブルに繋がります。

 

 

!そして、マスクを外してからがとても大切!

マスク着用中の内部は、高湿度状態のため肌の角質層はふやけてしまっている状態です。

その状態で、マスクを外すと…。

肌の水分が一気に蒸発し、水分量が急激に変化し肌は乾燥状態になります。
※これは、お風呂上がりの肌と似た状態ですね。

つまり、早急な保湿によるバリア機能の立て直しが必要な状態です。

 

また、マスクを長時間着用することで、“頭痛”が起こることがあります。
原因①:酸欠状態 マスクの着用により呼吸がしにくくなり、十分な酸素を取り入れる事ができず、一方で吐いた息に含まれる二酸化炭素を多く吸い込んでしまうため“頭痛”が起こる。
原因②:筋の圧迫 マスクのゴム紐が耳を圧迫し、側頭筋や顎の筋肉、耳裏の筋肉などに負担がかかり、様々な症状を経て“頭痛”が起こる。

 

では、マスク習慣を快適にするにはどうすれば良いのか

 

2020年9月号 マスク習慣と上手に付き合う方法②に続く