エステとアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステとアトピー性皮膚炎

 

春爛漫のこの時期に、サロンにお越しになる若いお客様で「一度良くなったのに又、最近アトピーが出て来てしまって・・」と言った声を聴くことがあります。。

本来は「アトピー性皮膚炎」は、エステティックで関わって良いか悪いかは、意見が分かれるところだと思います。

私は日々のお客様の悩みを考えると、エステティシャンが親身になって話をお聞きし、美容で出来る事や生活習慣、食事指導など日常生活での改善アドバイスを、ホームケアと併せて施していっても良いと考えています。

私達は「治療」することは出来ませんが、ご一緒に考え、少しでも気持ちの支えになって行くことは良いことだと思っています。

 

その為には「アトピー性皮膚炎」に付いて、ここで正しい知識を身に付けて頂きたく記述致します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは?

「アトピー」という名の由来は、「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語「アトポス」から来ていて、1923年にアーサー・フェルナンデスとロバート・アンダーソン・クックによって命名され、1933年に『アトピー性皮膚炎』として医学用語に登場しました。

発症

発症の仕方はアレルギー反応のⅠ型に属します。

Ⅰ型:花粉症、気管支炎、結膜炎、蕁麻疹、ラテックスアレルギーなどが有ります。

 

そして、発症までの時間がアレルギー反応のⅣ型に近いという特徴が有ります。

Ⅳ型アレルギー(接触性皮膚炎):遅延型は、抗原が接触した部位に赤み(発赤)、ほてり(灼熱感)、発疹、痒み、水疱をもたらします。

 

よって、属性や原因、発生のメカニズムに不明な点が多い皮膚疾患の一つだと言えます。

 

症状

頭や顔、頸部、四肢の関節部、胸、背中に、乾燥性の湿疹やザラツキ、掻き傷による色素沈着、ただれなどが複合して現れます。

アトピー性皮膚炎は年齢によって、乳幼児型、小児(学童)型、成人型に分類され、一般的に治りやすいのは小学校高学年から中学にかけての時期です。

成人に成っても継続する場合は、湿疹の症状が顔面や体幹・四肢伸側部に限られて来ます。

 

 

アトピー体質

アレルギー性喘息や鼻炎、蕁麻疹などによるかゆみや湿疹を、おおよそ大人で6ヵ月以上、乳幼児では12ヵ月以上にわたって繰り返している人を「アトピー体質」といいます。

アトピー体質の人はアレルゲンに対して敏感に反応し、体質的にIgE抗体を作りやすいと言われています。

遺伝性が高く、両親がアレルギーを持っている場合、その子供は高い確率でアトピー体質に成ります。

 

 

アトピー肌の特徴と原因

アトピー体質の人は皮脂が少なく、皮膚のバリア機能が低下しているため水分を保持できません。

N.M.Fやセラミド(細胞間脂質)が少なく、皮脂膜の形成も出来にくいため常に乾燥した肌状態に成ります。

 

保湿クリームでケア

保湿クリームでケア。

アトピー肌のスキンケアとアドバイス

アトピー肌の特徴である乾燥肌を考え、先ずは『保湿』を最優先に心掛けます。

また、放置した自身の汗や皮脂、垢なども刺激に成りますので、常に皮膚を清潔に保つことが大切です。

入浴時の温度もぬるめ(39℃前後)にし、強いこすり方や刺激の強い石鹸などはやめましょう。

入浴後は水分を逃がさないようにクリームなどで保護し、低刺激性で保湿効果の高い化粧品を使用しましょう。

勿論、事前に反応が出ないか確認して下さい。

クリームを塗る女性

先ずは、保湿が優先。

 

アトピー肌へのアドバイス

症状を悪化させる原因として、不規則な生活や偏食又、防腐剤など添加物の多い食品も避けましょう。

精神的ストレス、喫煙なども悪化を促進します。

外的刺激には、爪、毛髪、温熱、ハウスダスト、洗剤、化粧品、紫外線、装飾品、アルコールなどが有ります。

 

趣味やリラックスできる環境を作って、上手に付き合っていくことが大切です。

 

エステサロンやエステティシャンが関わることで、良い方向に向かうことが可能だと考えています。

 

まとめ

春に成ると症状が出やすい「アトピー性皮膚炎」に付いて詳しく解説いたしました。

エステティシャンが関わって良いかどうかの判断は有りますが、お客様の悩み、苦しみに一緒に成って考えて差し上げる立ち位置は取っていたいものです。

もっと詳しくお知りに成りたい方は、こちらまでご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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