シワの種類と原因
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
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シワの種類と原因
年齢より老けて見られる要因に、「シワ」が有ります。
エステサロンにお見えになる「シニア世代」「次世代シニア」の方々が一番気にしている肌トラブルに『シワ』が有ります。
そこで、『シワ』に付いて詳しく検証したいと思います。
シワの種類
顔には約40種類の表情筋(顔面筋)があり、シワは筋走行に垂直に発生します。
特に目の周囲は皮膚が薄く、皮脂腺も少ないことに加え、まばたき(上眼検挙筋と眼輪筋の運動)を繰り返しているために乾燥やシワが最も早く現れます。
一般的に神経質な人や目の悪い人には眉間にシワが刻まれやすく、また、常に同じ表情を作っている場合は、ワが固定されてできやすく成ります。
シワは深さによって表皮性・真皮性・老人性の3つに大別されます。
表皮性のシワ
表皮の保水力の低下で生じる細く浅いシワ(縮緬皺)で、若い女性の目の下に もみられます。
真皮性のシワ
真皮結合繊維(膠原繊維、弾力繊維)の変性によって、張り、弾力が失われて発現します。
表情筋の筋走行に垂直にみられる細かなヒダ様のものです。
老人性のシワ
皮下組織や筋組織に達した太いヒダで、無表情な状態でも深く刻まれています。
目や口の周りのヒダ、頬のくぼみ、フェイスラインのたるみでできるシワは
顔の輪郭を著しく変化させてしまいます。
シワの主な原因
- 内因性:加齢(結合繊維の変性や減少、基質の減少、細胞の賦活力低下)、睡眠不足、無理なダイエットによる急激な皮下脂肪の減少、偏食、ストレス、ビタミンC不足、フリーラジカルなど。
- 外因性:紫外線、乾燥(空気の乾燥、冷暖房のかけ過ぎ)、喫煙、皮膚の炎症、表情筋の運動など。
シワのケア
皮膚の乾燥からできたシワには、深さに違いがあることを念頭にケアしま
す。
保湿作用が高いヒアルロン酸やレチノール(ビタミンA誘導体)、AHA(フル
ーツ酸)などを配合した化粧品で皮膚の保水力を高め、細胞を活性化します。
シワに施すマッサージは筋肉走行に沿って(シワに垂直に)施します。
血液やリンパ液の循環を促し、栄養や酸素の供給を高めて代謝を促進させま
す。パックは継続することによって皮膚に潤いや柔軟性を与え、乾燥やシ
ワを予防し改善します。
シワへのアドバイス
シワは特に空気の乾燥に影響を受けます。
湿度が40%以下になると皮膚の水分は極端に奪われてしまいますから、暖房を使用する時には加湿器などを利用し、60%前後に保つ工夫が必要です。
また、コラーゲンなどを変性させる紫外線も大敵です。
食事はビタミンC、Aをはじめ血行促進、細胞賦活に効果的なビタミンEを積極的に摂るようにしましょう。
ほうれい線のシワ
ほうれい線は、頬の脂肪の下垂という要因が加わったシワです。
他の真皮性のシワと違って、ヒアルロン酸やレチノールが作用しにくく改善が難しいと言われています。頬の筋肉の動きを良くするために、顔の余分なリンパ液の排泄を促すマッサージや、頬の筋肉のコリを解消するマッサージなども取り入れて総合的にケアします。
以上、『シワ』にも種類と原因がそれぞれ違いますので、それを良く見極めてケアするようにして下さい。
まとめ
これからのエステサロンの中心的なお客様、「シニア世代」「次世代シニア」です。
その多くのお客様が気になさっているのが「シワ」です。
今回は「シワ」の種類と原因、そしてケア方法を詳しく記述致しました。
更に詳しくお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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