皮脂・皮脂腺のメカニズム
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
皮脂・皮脂腺のメカニズム
男性ホルモン(アンドロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)で促進され、卵胞ホルモン(エストロゲン)で抑制される『皮脂』は、肌の乾燥や皮膚のツヤに大きく関係します。
その皮脂を分泌する「皮脂腺」について詳しく解説いたします。
皮脂腺
皮脂腺の特徴
皮脂腺は皮脂をつくり、開口する毛包(毛嚢)に分泌します。
手掌と足底を除いて全身に分布(10個/1㎠)しますが、特に顔(Tゾーン)、胸や背中の正中線、腋下、外陰部などは皮脂腺が多く「脂漏部位」と呼ばれています。
皮脂腺の無い眼窩や口唇、乳輪などには「独立皮脂腺」が皮膚表面に直接開口しています。
皮脂腺の分泌量
1日の分泌量は平均約1~2gで、16~18歳の思春期に性ホルモンの影響を受けて最も旺盛に成り、20歳前後で落ち着き、25歳ぐらいから減少し始めます(お肌の曲がり角)
皮脂量は性別や年齢、人種、精神状態、皮膚温、時間、性活動などの条件で異なります。
食事で摂った脂質や糖質は皮脂をつくり、分泌を促します。
摂り過ぎはニキビの原因となるため、特に脂性肌傾向の人や黄体ホルモンが増える生理前には注意が必要です。
分泌量の大小
男性>女性 青少年>小児・老人 白人>黄色人種 交感神経>副交感神経
このように皮脂は諸条件によって分泌量は異なります。
この皮脂が汗と混ざり合って、「皮脂膜」を形成し、各種のストレスから『肌』を守ります。
従って、皮脂の分泌量が落ちて来ると皮脂膜の形成も弱まり、より水分、油分の少ない乾燥肌に傾いて行きます。
これを少しでも遅らせる為に、エステティックの施術としてのハンドマッサージや専用化粧品でのトリートメントが有効と成ります。
『老化予防管理技術』として、エステティックの基本の考え方の一つです!
まとめ
お肌が美しくある為には、「汗」と「皮脂」が大切な要因と成って来ます。
その一つである皮脂と皮脂を生み出す「皮脂腺」に付いて詳しく解説いたしました。
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1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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