フェアトレードとアルガンオイル
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
フェアトレードとアルガンオイル
先日、永年お取引を頂いているサロンオーナーでありエシテティシャンの方から、こんなお話を頂きました。
「サンクさんが早くから発売していたアルガンオイル、今少しずつ話題を集め始めている国際フェアトレード認証は取れないのですか?」
「他のアルガンオイルと差別化できないかと思って?」
早速、調べて見ました。
国際フェアトレード認証
国際フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」。
つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」をいいます。
そして、フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守っている製品にラベルを貼付して分かりやすく伝え、フェアトレードを広めて行こうというものです。
又、その生産地域での自然破壊や環境破壊も防いでいこうと1960年代から始まった世界レベルでの取り組みだそうです。
アルガンオイル
振り返れば、弊社サンクが「アルガンオイル」と出会ったのは2000年。
新たな薬事法(現在の「薬機法」)の改正に伴い、エステティックの専用化粧品として、カスタマイズ出来る処方の化粧品製作に関わっている頃でした。
その当時、株式会社サンクの本社が原宿(千駄ヶ谷3丁目)にあり、隣のビルに『モロッコ王国大使館』が入っていました。
化粧品ベースにどのオイルを使おうかと悩んでいた時でもあり、知り合いから「アルガンオイル」の存在を教えて頂き、更に偶然にもモロッコ王国大使館の方から、自国でのアルガンの食用油としての役割や火傷などの治療効果、そして砂漠を渡る時には日焼けや乾燥から肌を守る化粧品としての利用価値などを教えて頂き、「ソワン・ド・プロ化粧品」のベースにアルガンオイルの使用を決定したという次第です。
モロッコでのアルガンオイル精製工場
その際に、モロッコ砂漠で自生するアルガンツリー(世界遺産に指定され、伐採が禁止されている)からアルガンの果実を採取し、果肉は家畜の餌に、そして種を絞って油を取り出し精製している女性たちの働いている工場の話をお聞きしました。
モロッコは男尊女卑の傾向が強く、結婚して子供が出来ても離婚率が高く、子供を抱えたシングルマザーが生活苦に追い込まれ酷い職業に付いているケースが多発しているという事でした。
それを見かねたイギリスの女性人道活動家がその女性たちを集め、自分たちで自立して行く為にアルガンオイルの精製工場を作り、それを輸出して生活費を稼げるようにと、活動を始めたという話をモロッコ大使館の職員からお聞きし、「よし、そこから輸入しよう・・」と、輸入業者と相談したのを思い出します。
エステティックは女性を奇麗にし、幸せにすること。
そしてエステ業界でデーラーとして仕事をさせて頂いているサンクだからこそ絶対にそこから輸入しようと考えました。
今考えると、これが「フェアトレード」なんだと思います。
弊社の「ソワン・ド・プロ化粧品」のアルガンオイルが国際フェアトレード認証を受けられるかどうかは分かりませんが、実際に20年間モロッコの女性たちの生活を支えることに僅かながらも貢献できたのではないかと、今は思っている次第です。
まとめ
「国際フェアトレード認証」、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」
株式会社サンクが20年前にモロッコ王国から輸入を始めた『アルガンオイル』が、フェアトレード認証に挑戦しても良いのかと考えています。
詳しくは、こちらにお問合せ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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