エステティックに携わって45年、エステ伝道師　清水收一が伝える＜本物のエステティックを知って欲しい＞

エステティック業と関連する法律

エステティックサロンを開業、経営したり、エステティシャンとして従事する場合、関連する法律・法規を学び、厳守しなければなりません。

又、業界としても関連法規を遵守し、健全なサロン運営が行われるように、業界が一丸と成って指導して行くことが、エステティック業界を健全に発展させて行くことに繋がると考えます。

エステティック業は自由業 (一般的にいうところの）というカテゴリーに属し、監督官庁も未だ定められていません。

その為、業法などの規制を受けにくい一方、業務は多岐に渡っています。

消費者の安心と安全を確保し、業界の健全化とエステティシャンの社会的地位の向上に向け、施術やカウンセリング、商品販売、契約などに関わるいくつかの法律に付いてお話したいと思います。

業としてのエステティック

2002年の総務省による日本標準産業分類の見直しによって、エステティック業は初めて独立した業として分類されましたが、今なおエステティシャンとしての身分保証法や業法の制定にまでは至っていません。

従って、エステティックでは既に身分保証法や業法が設定、施行されている関連職業の法律を基として、また役務契約など経済的な行為に関しては、民事法や社会・経済法で定められた規律に則って、これを厳守することが求められます。

社会的責務に背いた違法行為は、法的に処罰の対象に成ります。

施術・表現方法に関連する法律

医師法　　

医師法第17条：『医師でなければ医業をしてはならない』

例）ケミカルピーリングやアートメイク、レザー及び光脱毛を含む人体

に危害を与える可能性のある施術は、その方法や内容によっては「医行為」に該当し、処罰の対象となることが有ります。

あはぎ法

例）エステティックで施されるマッサージは、「美容マッサージ」「エステティックマッサージ」として区別する。

柔道整復師法（柔整法）

例）骨盤矯正など、治療目的での医業類似行為は違法です。

理学療法士及び作業療法士法

美容師法

例）まつ毛エクステンションは美容師免許と美容所許可が必要です。

理容師法

カウンセリング・商品販売に関連する法律

薬機法（旧名称：薬事法）

例）エッセンシャルオイルをお客様に合わせてその場でブレンドし、オリジナルのオイルとして販売した場合は化粧品製造と見なされ、薬機法違反に成ります。

薬剤師法

食品衛生法

例）ダイエットなどを目的とするサプリメントの販売などに際し、結果や効果を誇張した表示・広告は注意が必要です。

栄養士法

健康増進法

製造物責任法（ＰＬ法）

サロン環境・運営に関連する法律

生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律

公衆浴場法

例）サロンのシャワー、サウナ、ジャグジーなどの設備によっては、都道府県知事の許可が必要。

個人情報保護法

契約に関連する法律

民法

特定商取引に関する法律（特定商取引法）

例）①訪問販売②通信販売③電話勧誘販売④連鎖販売取引⑤特定継続的役務提供⑥業務提供誘引販売取引。

＊エステティックは⑤に属し、期間1か月を超え、かつ5万円を超える契約が特定商取引法の規制を受けます。

消費者契約法

不当景品及び不当表示防止法

例）広告の表示や表現方法など（ビフォアフターは禁止）

エステティック専門総合商社 株式会社サンク

 

16 shares

エステ広告表現で問題とされる景品表示法と表現事例

https://cinq.jp/エステで問題とされる表示・表現事例/

 　エステティックに携わって40年、エステ伝道師　清水收一が伝える＜本物のエステティックを知って欲しい＞ エステ広告表現で問題とされる景品表示法と表現事例 「エステサロン（エステティック業）に於ける契約に関連する法律」の記事で記述した(景品表示法)そして...

割賦販売法

例）「クーリングオフ」および「抗弁権の接続」が適用。

都道府県条例

以上、エステティックに関連する法律・法規をダイジェストで記載しました。

先ずは、エステティックがどんな関連法規に関わってくるかを、ご理解頂きたいと思います。

まとめ

エステティックサロンを開業、経営したり、エステティシャンとして従事する場合、関連する法律・法規を学び、厳守しなければなりません。

消費者の安心と安全を確保し、業界の健全化とエステティシャンの社会的地位の向上に向け、施術やカウンセリング、商品販売、契約などに関わるいくつかの法律に付いてご紹介致しました。

詳しくお知りに成りたい方は、下記までお問い合わせ下さい。