エステと老化現象・アンチエイジング
エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
エステと老化現象・アンチエイジング
以前にもブログ「エステティックは老化予防管理が基本(エステ・フェイシャル基本理論)」でお伝えしましたが、人間は1年に一歳年を取りますが、肌は上手に管理すれば0.5年の年の取り方が出来ます。
そうすれば10歳年をとっても、肌は5歳の年の取り方で済む訳です。
ここでもう一度、老化の大きな要因について整理したいと思います。
自然老化
主に加齢に伴う老化を「自然老化」といいます。
人間に寿命があるように、表皮の基底細胞もテロメア(染色体の遺伝子配列に関わる部分)と呼ばれる細胞によって寿命が決定づけられます。
新しい細胞は20歳までは増殖し、その後は徐々に減少して行きます。
減少するスピードが肌の老化と比例しています。
自然老化は個人差が大きく、肌の特性や管理の程度、取り巻く環境に左右されます。
特に40代後半になると毛細血管の機能低下により、栄養は皮膚の末端まで届かず新陳代謝が鈍り老化を速めさせます。
光老化
年齢を問わず、長期間にわたり紫外線を浴びてしまうと、「光老化(フォトエイジング)」を促進します。
漁業や農業に従事し、日常的に強い日差しに当たる機会の多い職業の方の肌は、キメが不揃いでごわつき、シワが深く刻まれシミが多く見られます。
プロゴルファーなども襟足がいつも日差しに曝されているので、シワが深く、多くのシミが出来ています。
・UV-A(長波長)紫外線は老化紫外線と言われ、皮膚を黒化(サンタン)させ、コラーゲンやエラスチンを破壊・変性させ、シワを作ります。
酸化
紫外線や大気汚染、喫煙、OA機器の電磁波などで過剰発生した活性酸素は
健全な細胞にダメージを与え、更に脂質と結びつき身体のサビ「過酸化脂
質」を作り、細胞の老化を速め、皮膚癌の原因の一つとも言われています。
お肌に出来るアレルギー、ニキビ、シワ、シミなどの原因の一つとも考えら
れています。
糖化
老化の危険因子として、近年注目されているのが『糖化』です。
身体を作っている60兆個の細胞はタンパク質からなっています。
このタンパク質に食事で摂った糖分が結合し「最終糖化生成物=AGEs」という物質が出来る現象を『糖化』と言います。
この物質を体内では異物と捉え、排除する分解酵素が発生します。
この酵素がコラーゲンの架橋結合を増加させ、結果肌は黄ばみ、ハリを失ってたるみを生じます。
AGEsは一度できてしまうと蓄積され、糖化は活性酸素を作り、活性酸素は糖化を促し、悪循環の老化を促進させます。
以上が代表的な老化現象の要因です。
これ以外にも内的因子として、遺伝やホルモンバランスの崩れ、そして免疫力の低下が有ります。
又、外的因子としては、不規則な食生活、運動不足、精神的ストレス、外部環境などが挙げられます。
「おぎゃあと生まれたその時から、老化現象は始まっています」
エステティックは、積極的な美容手当で老化を少しでも遅らせることが最大のテーマです。
老化の要因を正しく理解し、施術とアドバイスをお客様に提供して行きましょう。
まとめ
エステティックは「避けられない老化現象を、いかに緩やかに遅らせるか」が最大のテーマです。
その為に、医学・科学の理論に基づいた、積極的な全身性の美容手当でを行います。
いわゆる『老化予防管理技術』がエステティックです。
その為の知識を正しく学んで行きましょう。
何かご質問のある方は、下記までお問い合わせ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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