フェイシャルトリートメント・スキンチェックのエッセンス
エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
スキンチェックの方法と考え方
フェイシャルトリートメントは、最初に肌の状態を見極めることから始まります。
施術目的・施術内容の決定、使用化粧品の選択、手技の確認、そしてホームケア・アドバイスなどを行うために、「聴く」「観る」「触れる」事により、客観的に分析します。
又、メイクをしている状態での化粧崩れの有無や部位、ファンデーションの乗り具合、シワやシミの目立ち方なども確認して下さい。
更に視診、触診による詳細なスキンチェックはクレンジング後に行うので、ク
レンジングの段階で肌に刺激を与えないように注意することが大切です。
「聴く」
お客様ご自身の言葉で、お話頂きます。
・来店目的(理由)・来店時の体調(不良の確認)・ストレスレベル・エステティックの経験・使用化粧品(過去/現在)・健康状態(傷/手術)・サプリメント(投薬)・アレルギーの有無・妊娠/生理/婦人科系疾患・生活習慣(入浴/睡眠/運動量)・食事(嗜好品/アルコール/喫煙)
「観る」
肉眼、又は機器を使用して肌の状態を観察します。
<観察部位>
正面 :顔(額、眉間、鼻、上唇、あご)、首、髪の生え際、頭皮
側面 :左右のフェイスライン、あごの裏側、耳の裏側
その他:首、デコルテ、胸の間、背中、腕、手の甲
《肉眼による観察》
- 顔色 :血色の良し悪し、メラニンの量、水分量、内臓疾患
- 色素異常 :沈着した色素の色、形、大きさ、左右対称か非対称か、炎症の有無
- 肌理 :皮溝と皮丘の状態
- 毛穴 :大きさ、皮脂の詰まり、毛孔周辺の角質状態
- ツヤ・テカリ:皮脂分泌状況
- 潤い :透明感、角質水分量、落屑の有無
- シワ :深さ、表情との関係性
- たるみ :輪郭の変化とそれに伴う影の現れ方
- 厚さ :角質状況、皮膚を通して見える毛細血管の状況
《機器による観察》
・ウッドランプ、マイクロスコープ、水分計、皮脂量計、弾力測定器、皮膚表面温度計などを使用して、数値などで観察する。
「触れる」
手指で触れた感触で、皮膚の状態を確認する。
- 柔らかさ :指先で優しく肌をつまみ、水分量や角質状況から柔軟性を確認
- 張り :指で斜め上(または上)へ皮膚を引上げ、張り感や抵抗感を確認
- 温度 :皮膚温度の高低を確認
- 弾力性 :皮膚を押したりつまんだりして、指を話した時の皮膚の戻り具合を確認
- スキン :トラブルの進行状況を確認(感染の可能性が有る皮膚疾患
トラブルなどで、触れてはいけないものもあります)
「禁忌事項」
フェイシャルトリートメントは、健康な身体と肌に対する美容目的の施術
です。
よって、次のことを施術前カウンセリング時に確認いたしましょう。
- 既往症、治療中の疾患、最近受けた手術、内服薬や外用薬、サプリメン
トの有無、妊娠の有無、出産後
- ペースメーカー、体内金属の有無
- 施術当日の体調
- 知覚障害、知覚異常の有無
- アトピーやアレルギーの有無
- 日焼け、顔そりの有無と経過時間
- 使用中の化粧品、美容機器のトラブルの有無
以上、フェイシャルトリートメントにおける『スキンチェックの方法と考え方
』を記述致しました。
施術前に行う<カウンセリング>の重要性を、ご理解頂けましたでしょうか!
まとめ
フェイシャルトリートメントは、最初に肌の状態を見極めることから始まります。
施術目的・施術内容の決定、使用化粧品の選択、手技の確認、そしてホームケア・アドバイスなどを行うために、「聴く」「観る」「触れる」事により、客観的に分析します。
そのスキンチェックの方法と考え方を詳しく記述致しました。
ご質問など御座いましたら、下記までご連絡下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
〒168-0082 東京都杉並区久我山4-7-1 倉田ビル2F
TEL03-3332-1990 FAX03-3332-2039
https://cinq.jp Mail:esthe@cinq.jp