2020年3月号 トリートメントの基本”ボディチェック”のエッセンス
前月号では、フェイシャルトリートメントにおけるスキンチェックのポイントを特集させて頂きました。今月号では、ボディトリートメントにおけるボディチェックについて記述致します。
◆ボディトリートメント・スキンチェックのエッセンス
ボディトリートメントは、最初に身体の状態を客観的に見極めることからはじまります。
そして、お客様の要望・目的に客観的に判断を加え、お客様とエステティシャンが共に目的意識を高め合い、効果的な施術を構築していきます。
体型にコンプレックスをお持ちのお客様には、計測の仕方や分析結果の伝え方に一層の気配りが必要です。
◆「観て触れる」・・・
お客様の肌状態や脂肪、セルライト、筋肉の状態を「観て」「触れて」
確認する事が、トリートメントの組み立てにおいて大変重要です。
<部位別テーマと観察>
『脂肪』
脂肪の付き方は、食事傾向やライフスタイルとの関連性が高く、大きく2つに分類されます。
●リンゴ型肥満:腹部(内臓周辺)に脂肪が付いているタイプ
●洋ナシ形肥満:下腹部・ヒップ・太ももに脂肪が多くついているタイプ
『セルライト』
セルライトとは、脂肪細胞が肥大化して血管やリンパ管を圧迫し、老廃物や余分な水分が脂肪細胞の周りに蓄積されている状態の事を言います。
セルライトの進行状況
●第一段階:両手で押さえた時、手の近くにのみ凸凹が見える状態
●第二段階:両手で押さえた時、広範囲に凸凹が見える状態
●第三段階:押さえなくても凸凹が見える状態
●第四段階:凸凹によってボディラインが崩れた状態
『たるみ』
主にバストや二の腕、腹部、臀部などに加齢や運動不足、冷え症や血行不良が原因で筋力が低下し起こる状態。
『むくみ』
静脈やリンパの流れが悪くなると細胞間液(血漿)が滞り、手足や顔がむくみ易くなります。
症状には、一時的なモノと病気が関連しているモノとあります。
『筋肉』
筋肉の凝りは血液循環を妨げ、それが更に筋肉の凝りを引き起こすという悪循環となります。
筋肉を緩め血液循環を促すマッサージを施すことで、しなやかで柔軟な筋肉へ加齢とともに徐々に筋繊維が減り、筋が萎縮し、筋肉量が減少します。
それに伴い基礎代謝量が減るため、中年太りなどの症状がでます。
日本の多くのエステティックサロンでは、ボディトリートメントメニューとして“痩身”と称するプロポーションメイキングの施術が施されます。
そうは言っても、日本の市場ではサイズがお客様の意識やニーズに直結しているので、
参考までに⇩⇩⇩
⇩⇩⇩そして、プロポーションメイキングで今最も重要視されているテーマが
『姿勢改善』
身体の歪みは、日常生活における無意識な身体の癖や習慣によって生じてきます。
『肌の状態』
ニキビ、色素沈着、冷え、ストレッチマーク、体毛など肌の状態を確認し、それぞれのトラブル解消に向けた施術を行います。
『毛細血管拡張・静脈瘤』
どちらも、トリートメントで強い刺激や熱を与えると悪化し易いので、十分な注意が必要です。