2020年6月号 感染拡大予防とエステティックサロン運営の両立
全国対象に出された緊急事態宣言も、全ての都道府県で解除されました。※5月26日現在
それに伴い、これまで休業要請を受けていた店舗も徐々に営業を再開しはじめています。
しかし、国内感染者が0になった訳ではありません。
油断をすれば、感染拡大の第二波により再び緊急事態宣言が発令されるやも知れません。
徹底した感染対策と経済活動の両立といった新たなステージを迎えています。
5月4日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が発表した今後の感染拡大を予防するための“行動変容”について次の2点が記されています。
(1)感染拡大を予防する新しい生活様式について
(2)業種ごとの感染拡大予防ガイドラインに関する留意点
(2)の留意点のポイントは以下の通りです。
●感染拡大予防と社会経済活動の両立
➢感染のリスクは業種によって様々です。事業者が提供するサービスの場面ごとに
具体的な感染予防を実践することが不可欠です。
日本エステティック振興協議会は、エステティックサロン店舗の特性に則した、新型コロナウイルス感染症拡大を徹底的に防ぎつつ、お客様のプライバシーや個人情報を含む生活への影響を最小限とするための運営ガイドラインを定めています。
今後は、ガイドラインに沿った営業活動が強く求められます。
日本エステティック振興協議会ホームページ(http://esthe-jepa.jp/)よりご確認下さい。
今号では、これらを踏まえエステティックサロン運営での感染拡大予防のポイントを要約しご説明します。
◆お客様への対応◆
ポイント①:お客様への注意喚起を実施すること
お客様への来店時の注意事項並びに、体調が思わしくない時等は来店を遠慮して頂くなど、ホームページ、SNS、店頭掲示等で呼びかけ、注意の徹底を強く求めること。
⇒下記の注意喚起例を参考にしてみて下さい。
ポイント②:新型コロナウイルス感染症に対するサロンの対策を事前に告知&アピールすること
感染対策のために行っていることやお客様への来店時のお願いなどホームページやSNS、店頭掲示等で事前に告知しておくこと。特に、感染対策のアピールは、お客様の安心感に繋がるので細かな事まで告知するとよいでしょう。
◆店舗の営業に関する対応
対応指針:サロン内衛生確保・感染防止策の実施を徹底すること
エステティックサロンに於ける衛生管理は、エステティックサロンを清潔に保ち、サロンにおける感染の発生を防ぐことを目的としている。現状では、通常以上の徹底を図る衛生管理を行う事が必要。
新型コロナウイルス感染症対策としては、特に以下の事項を徹底すること
〇サロン店舗内にウイルスを紛れ込ませないことが重要であり、その対策を行うこと。
〇サロンにおける手洗い・手指消毒を徹底し、お客様が触れる箇所については、徹底した消毒を行うこと。
・お客様にも必要な工程時以外はマスクの着用を促すことが望ましい
・お客様の予約時間を調整し、お客様同士がすれ違わないように配慮する。
・常連のお客様を優先し、当面新規のお客様はお断りする。
・お客様に使用したリネンや器具などは都度消毒済みのものを使用する。
コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛により、様々な業種がオンライン化することでこれに対応していました。このオンライン化の流れは、“新しい生活様式”として今後も拡がっていくと思われます。
エステティックサロンの施術をオンライン化することはできませんが、オンラインによるカウンセリングや美容のアドバイスを有料で行ったり、店舗に来なくても化粧品が買えるよう配送サービスを行うなど新しいサービスの創造と提供が求められていると強く感じております。