エステ美容電気機器
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
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エステ美容電気機器
エステティックサロンでは、美容電気機器が少なからず使用されています。
フェイシャルでは一般的にスチーマーやサクション(吸引)、イオン導入などが有り、
ボディ関連でも古くから、低周波機や超音波機器がよく使用されています。
手技や化粧品だけでは補えない部分で活用されます。
昨今は医師法17条に違法すれすれのものや、グレーゾーンではないかと判断に迷う美容機器も多く見受けられます。
そこで今回はエステティックサロンで使用できる『美容電気機器』の代表的なものをご紹介致します。
直流電流(化学作用)を利用した美容機器
電極・導子・機器によって直流電流の回路を作り、トリートメントを施します。
お客様の肌に当てる電極が-極の場合は活性作用・柔軟作用があり、+極であれば肌を引き締めたり、汚れを取り除いたりする効果があります。
イオン導入(イオントフォレーゼ=電気導入)
- 同じ極性をもつ電気は反発し合う、という電気の性質を利用します。
ウェットコットンやガーゼにイオン化した美容液を含ませ、導子に巻き付けて肌に密着させ、美容液と同極の電気を流して化粧品成分を皮膚内部に浸透させます。
エレクトロクレンジング(導出)
- 異極同士は引き合う、という電気の性質を利用して「汚れ」を除去します。
プラスに帯電した汚れは-極の電気に、マイナスに帯電した汚れは+極の電気に引き寄せられるのを利用して行います。
例えば、毛穴の奥深くに取り残したファンデーションなどの汚れを、3%重曹水で-極で吸着させます。
又、弱アルカリ液を使用して皮膚表面を柔軟にし、老角質を取り除くことも出来ます。
低周波を用いた美容機器
低周波を利用して、筋肉に収縮運動を起こさせます。
日頃使われていなかった筋肉を目覚めさせ、筋肉運動を起こさせます。
又、血液やリンパ液の流れを促します。
- EMS(Electrical Muscle Stimulation)
電気刺激によって筋肉を刺激し運動を起こす機器全般をいいます。
筋繊維を運動させて筋肉を鍛え、基礎代謝を高めます。
スポーツ選手の筋力低下などにも使用されます。
高周波を用いた美容機器
高周波とは、毎秒30,000Hz以上の周波数を持つ交流電流です。
体内に摩擦熱が起り、その温熱効果で血液やリンパ液の循環を良くして組織の代謝を高めます。
直接法
作動方法によって皮膚に刺激を与えたり、放電によってオゾンを生成し皮膚を殺菌したりします(国によっては禁止されているところもあります)
間接法
お客様に電極を持って頂きながらマッサージを施します。
筋繊維の強化、血行促進、末梢神経を刺激します。
超音波を用いた美容機器
耳では聞く事の出来ない音波を超音波といいます。
18kHz以上の超音波を使用してシェープアップ・フェイシャルや、振動による摩擦熱を発生させ脂肪細胞に働きかけるボディ機器としても使用します。
細胞や組織を活性させ、リフティング作用としても利用されています。
スキンチェック用美容機器
ウッドランプ(蛍光検査灯)・マイクロスコープ・水分計・皮脂量計など。
その他の美容機器
スチーマー・サクション(吸引)・回転ブラシ・バイブレーション・赤外線
揉捻機器など
*美容電気機器は手技のみのトリートメントに比べ危険を伴いやすい為、細心の注意が必要です。
又、禁忌に該当するお客様への使用は、絶対に避けましょう。
まとめ
エステサロンで使用される様々な「美容電気機器」
その機器の理論背景を解説致しました。
美容電気機器は手技のみの施術と比べ危険を伴いやすいので、細心の注意を払って使用することを心掛けましょう。
ご質問等は、下記までお問合せ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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