エステ・痩身におけるプロポーションバランス
エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える＜本物のエステティックを知って欲しい＞
エステ・痩身におけるプロポーションバランス
日本の多くのエステティックサロンではボディ・トリートメントメニューとして、スキンケアの他に“痩身”と称する「プロポーションメイキング」の施術が施されています。
ヨーロッパにおけるプロポーションメイキングは体重に視点は置かず、シルエットバランスと姿勢、そして基礎代謝量を中心とした目的での筋肉へのアプローチが主体と成って行われます。
今まで日本に根付いてしまった、減量やサイズダウンばかりに目標を置いた「痩身」とは違い、健康で、バランスの取れたプロポーションを維持して行くことがテーマのボディトリートメントです。
そういっても日本市場ではサイズがお客様の意識やニーズに直結していますので、そのことを踏まえてお話したいと思います。
プロポーションバランス
施術前、施術後にサイズを測定します。
痩身が目的のお客様は、体脂肪や体重の増減に目を向けがちですが、ご本人の深層心理から鑑みれば、「奇麗に見られたいという意識」に直結する事とは、プロポーションのバランスが重要な要点と成ります。
計測する部位は、お客様の希望及び施術目的によって異なりますが、目安の位置・計り方はサロンで統一して誰もが同じように行えるようにしなければなりません。
メジャーが床と平行になるように鏡を見ながら計測し、ヒップ・太もも・膝上周り・ふくらはぎ・足首は、床からの高さを測り、毎回同じところを測測定出来るようにします。
計測の結果は表やグラフに書き入れ、全体のバランスを確認しましょう。
現代の日本人の理想的なサイズと比率
| 計測部位 | 計測部位（床と水平） | 理想のサイズ（ｃｍ） | 備考（計測の統一例） |
|---|---|---|---|
| トップ バスト アンダー | 両乳頭点を通る バストのすぐ下 | 身長×0.52～0.53 身長×0.432 | 息を吐いた状態 |
| ウエスト | 最も細くくびれた部位 | 身長×0.37～0.39 | 伸ばした肘の位置 |
| 腹部 | 腹囲が最も大きい部位 | へそ下5ｃｍ | |
| ヒップ | ヒップの最も高い部位 | 身長×0.53～0.54 | |
| 太もも（左右） | 最も太い部分 | 身長×0.29～0.31 | |
| ふくらはぎ（左右） | 最も太い部分 | 身長×0.2～0.21 | |
| 足首（左右） | 最も細い部分 | 18～22 | |
| 二の腕 その他 膝上周り | 腕（脇９の付け根 膝蓋骨（皿）上部 | 身長×0.145～0.16 |
1960年代、(株)ワコールが日本人の体型を調査して発表した「ゴールデンプロポーション」（ワコール人間科学研究所)
1979年、年代別シルエット作りとして「ビューティプロポーション」を発表。
1992年には、6つのプロポーションバランスを重要視し、日本人の理想の体型を指標化した「ゴールデンカノン」も発表しています。
時代と共に変化する「理想体型」
私の若い頃に言われた「八頭身」が、今は「十頭身」かも知れません。
老化から来る体型の崩れと、基礎代謝の低下を予防して行くボディケア・・・
エステティックの外せないメニューと成って来ているようです。
まとめ
日本のエステ、「美顔」「脱毛」「痩身」の一つ、「痩身」
男女問わず、幾つに成っても気になる体型・・エステティックにおける「プロポーションバランス」に付いて詳しくお話しました。
より詳しくお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック！』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書：最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編（サンク）
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