ブライダルエステ市場の現状・課題・推移

ブライダルエステ

人生最高の華燭の典

  エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

ブライダルエステ市場の現状・課題・推移

 

コロナ禍でブライダル挙式が小規模に成って来たようですが、マスクの着用も自己判断に成り、ここに来てYahoo等でのエステ関連検索ワードを見ていると、「ブライダルエステ」に関する問い合わせが又、増えているようです。そこでブライダルエステを今後エステサロンでどのように考えて行ったらよいのかをお話したいと思います。

 

ブライダル市場

少し古い資料で恐縮ですが、2021年は挙式披露宴が施行されるようになり、2021年のブライダル関連市場規模(主要6分野計)は、前年比117.6%の1兆4945億円と復興の兆しが出て来ていました。

そして<2022年のブライダル関連市場規模(主要6分野計)は、前年比109.7%の1兆6400億円>

 

国内のウエディング市場は2.5兆円と言われ、その内、結婚式・指輪・ウエディングドレス・ブライダル美容新婚旅行・新婚家具などで1.4兆円。

結婚式関連平均費用は354.8万円だそうです(矢野経済研究所調査)

 

初婚年齢推移

1990年 夫28歳 妻26歳

2000年 夫29歳 妻27歳

2016年 夫31歳 妻29歳

2019年 夫31.2歳 妻29.6歳

日本人での初婚年齢が何歳か、より参考になるのが「中央値」です。

男性の初婚年齢中央値は28歳、女性は27歳です。

 

少子化に伴い、更に、なし婚・じみ婚などの風潮も影響してか、ブライダル市場は厳しい環境におかれているのが現実です。

ウエディングドレスの新婦さん

新婦さんの90%以上が『ブライダルエステ』を受けています。

ブライダルエステ

そんな婚礼費用にお金を掛けない風潮の中ですが、新婦さんのブライダルエステを受ける比率は、現在も90%を超えています。

ブライダルエステの実施開始時期は、平均して挙式の2.4ヵ月前

施術回数は平均6で、1回あたりの施術単価は14,333円。

 

ブライダルエステの人気施術

ブライダル関連で、エステ等を受けた方の施術内容(お一人で重複施術有り)

シェービング 77.4(理容室)

フェイシャル 97.9(フェイシャル72.8% 小顔・フェースライン25.4%)

ネイル    66.6

ボディ背中  60.6 (背中のニキビ・美白38.6% 背中引き締め22.0%)

 〃 二の腕 46.8(引き締め31.8% 美白15.0%)

デコルテ   29.3 (美白)

まつ毛エクステ35.8

脱毛     24.4

新婦さんの後ろ姿

ウエディングドレスから露出する部位が気に成ります。

  

通常のエステとブライダルエステの違い(今までの)

  • 受ける人の意識の違い:目的意識が明確

 

  • 期間の違い     :挙式に向けての集中施術

 

  • 施術内容      :ドレスからの露出ケア

これからのブライダルエステ

  • 受ける人の意識の違い:挙式に向けて輝きたいという意識は同じですが、フェイシャルトリートメントを希望される新婦さんが減って来ています。

今までフェイシャルを希望する方の大半が、前撮り写真に向けた目的意識が強かったのですが、今は画像修正が可能になった為、フェイシャル希望者が減って来ているようです。

 

  • 期間の違い     :挙式に向けての集中施術は同じですが、営業アプローチとしても使われていると思いますが、新婚旅行後のケアや、挨拶回り前のフェイシャルケアが付いているとブライダルコースが販売易いとの声が挙がっています。

以前はブライダルを受ける新婦さんは親元の実家近くで受けていましたが、今はご結婚されるお二人は、既に一緒に暮らしている方が70%近くに上り、挙式後の住まいと同じ地域でブライダルエステを受ける方が大半に成って来ています。

そんな訳で以前はブライダルコースのお客様は継続客に成らないという認識が有りましたが、現在は必ずしもそうではないという認識に変わって来ています。

 

  • 施術内容      :ドレスからの露出ケアとして、背中や二の腕の需要は相変わらず高いのですが、昨今パソコンやスマホの重度の使用で、身体が内旋している・鎖骨がVの字に成っていて首が短く見える、モデルさんのように鎖骨が平らではない為に姿勢も悪く見えるのを改善し、バージンロードを「凛」として歩く為の施術内容が注目されています弊社サンクの「ストレスアイズ」など)
バージンロードを歩く二人

「凛」として、颯爽とバージンロードを歩きたい。

ブライダルエステへの推奨

ブライダルエステの需要は、目的意識や施術内容の違いこそ起きて来ているとは

いえ、挙式者の90%を超える需要がある現実は受け止めて、レギュラーメニュ

としてとらえて行くことをお勧めします。

増してや1回あたりの平均単価が14,000円を超えていて、それも2.4ヵ月の

短期間で6回消化されるのであれば、効率の良いコースメニューと言えます。

更に、継続客として見込める(出産で一旦はサロンを離れることは考えられま

すが)のであれば積極的に集客を試みるべきだと考えます。

 

既存メニューとブライダルエステメニューとの明確な差別化を図り、新たな売

上作りに挑戦して頂きたいと思います。

まとめ

少子化やジミ婚などで、厳しい市場環境のブライダル業界。

しかし、挙式を挙げる新婦さんの「ブライダルエステ」の施術コースを受ける方は、現在でも90%を超えています。

挙式前2.4ヵ月の間に平均6回、1回あたりの施術単価も14,333円。

これはサロンにとって高効率高単価の売上メニューです。

新婦さんの今だからこそのニーズを理解し、エステサロンならではの「ブライダルコース」に今一度着目して下さい。

これからのブライダルメニューをお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

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