ストレスのチェック・診断・対処法とエステティック効果
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
Contents
ストレスのチェック・診断・対処法とエステティック効果
ストレス対処法
ストレスとは、「物理的な圧力・重圧、又は精神的な圧迫感・重圧感」を言います。
肌の調子や身体の美容的トラブルの多くは、このストレスが関係しているといっても過言ではありません。
カナダの生物学者ハンス・セリエは、外からの刺激に対して生ずる生体の非特異的反応(歪みや変調)を「ストレス」、そのストレスを生じさせる要因を「ストレッサー」と呼んでいます。
現代ではストレスとストレッサーを同意語で扱っています。
ストレスには「良いストレス」と「不快なストレス」が有ります。
人が成長して行くためには適度のストレスを受けて、それを克服し、”心の筋肉”を強化していくことが必要です。
これが「良いストレス」です。
「不快なストレス」は、この刺激が大脳辺縁系を経て視床下部に伝わり、自律神経やホルモンのバランスを崩します。
内臓機能が低下することで、一種のサイン現象として、シミや吹き出物が出る場合も有ります。
ストレッサーの種類
- 物理的ストレッサー:気温、光、騒音など
- 科学的ストレッサー:科学物質、金属、アルコール、煙草,添加物、薬物
- 生理的ストレッサー:疲労、病気、妊娠、生理痛、虫歯など
- 心理的ストレッサー:不安、不満、悲しみ、焦り、怒り、緊張、憂鬱など
- 社会的ストレッサー:経済問題、職場環境、情報過多など
ストレスへの反応
ストレスが生じた時、身体はそれを回避し恒常性を保とうと幾つかの反応を表します。
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第1期:「警告期」
・ショック相 :衝撃を受けて、血圧・血糖の低下、胃腸の痙攣など
・反ショック相:ショック相に対する防衛反応で、体温・血圧・血糖値の上昇、心拍数の増加
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第2期:「抵抗期」
・ストレスに適応しようと、副腎皮質の働きが高まり、心や身体が反発。
恒常性の限界を超えると次の段階に進行する。
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第3期:「疲憊(ひはい)期」
・胃、十二指腸潰瘍、高血圧、心身症などストレス性疾患が発症。
専門医の治療が必要となる。
ストレスとエステティック
(1)女性を取り巻くストレス
女性の著しい社会進出の増加に伴って、ストレスによる様々な健康や美容上のトラブルを抱えている人が急増しています。
エステサロンに来られるお客様の要望も、このストレスから来る肌のスキントラブル、痩身や脱毛ケア、そして疲労緩和を目的としたスレスケアなど多種多様です。
最近では、特にリラクゼーションケアなどを希望するお客様が増えてきています。
(2)ストレスと美容
皮膚への影響
過剰なストレスは、皮膚のバリア機能が低下することで外的な刺激に弱くなり、皮膚疾患からの抵抗力も低下し、水分不足と共に角化角解のサイクルも乱します。
肥満への影響
日常的な慢性ストレスが原因で食欲中枢が機能異常を起こし、過食から肥満へと結びつくことが多く見られます。
中枢神経に存在する神経伝達物質ドーパミンは、快楽を高める物質で食事前・食事中に多く分泌され食欲を高めます。
一方、その興奮状態を安定させ、食欲にブレーキを掛けるのがセルトニン(神経伝達物質)です。慢性的なストレスは、セルトニンの不足や脳内への取り込みができにくくなり、食欲が収まらず過食に繋がります。
(3)スキンタッチの重要性
エステティックの施術は、毛細血管の働きや皮膚の新陳代謝を高め、静脈やリンパの排泄も促します。
更に、スキンタッチの心地よさが心理面に作用して、交感神経を鎮め、心身のストレス状態を緩和します。
皮膚は、ある刺激を受けると末端の受容器に興奮作用を起こし、その興奮は知覚神経に伝達され、大脳皮質に送り込まれます。
顔の皮膚感覚は、三叉神経を経て橋の上部から間脳に入ります。
このようにマッサージ(タッチング)の快感は、自律神経やホルモンなどと深い関りを持っています。
又、エステティシャンの広い面でのアドバイスで、お客様に安心感と安らぎをカウンセリングで提供出来ます。
現代のエステティシャンは、ストレスによる美容トラブルを抱えたお客様に対し、美容技術提供だけではなく、メンタルケアを加味したカウンセリングが求められています。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』
まとめ
現代社会の中で「ストレス」の軽減こそ、QOLを高めてくれます。
騒音・環境汚染、住宅環境などの生活環境問題、人間関係なども含んだ職場環境。
情報過多や個人保護法など、多くの取り巻く環境の中でストレスが渦巻いています。
日常の慢性的なストレスが原因で起こる、健康や美容上のとトラブルを抱えたお役様が、エステサロンに多くお見えに成ります。
ストレスによる美容トラブルを抱えてお客様に対し、現代のエステティシャンには、美容技術の提供だけではアなく、メンタルケアを加味したカウンセリングテクニックが求められたいます。
ストレスケアに関してのお問い合わせは、下記までご連絡下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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