エステ2020年 業界動向と対策

2020年イメージ

エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>

エステ2020年 業界動向と対策

ちょうど1年前の、2019年12月23日に発信したブログを眺めていました。

この時は、まさか「コロナウイルス感染」がここまで世界的に拡大し、日本における感染状況も深刻の一途を刻むとは思ってもいませんでした。

そして、その影響から来る「経済の低迷」が、これだけ深く、長く、数多くの業界に不況をもたらして来ると、誰がこの時期想像していたでしょうか・・

エステティック業界もお客様の来店が激減し、苦しい経営状況が今も続いています。

2021年、「ワクチン」の開発・提供によってコロナウイルスに人類が勝利しない限り、感染拡大以前の消費状況に戻るのは難しいと考えます。

今、何が出来るか」「何を新たに構築すべきか」・・リモートやStay homeなど外出自粛の環境の中で、新た発想・取り組みが求められて来ています。

その参考に成ればと、「コロナ感染」以前に市場予測したこのブログを再度お読みいただき、元来の2020年の経済環境・市場動向分析を参考にお考え頂けたら幸いです。

 

 

2019年も後僅かで終わろうとしています。

 

天皇・皇后陛下のご即位で始まった「令和元年

そして、新消費税制度導入

 

あっという間に、時が過ぎて行った1年間のように感じます。

 

さて、エステティック業界はどうだったのでしょうか?

エステ業界市場動向

以前にも話しましたが、監督官庁が制定されていないエステティック業界ですので、市場規模など正確な資料等は発表されていません。

そこで、民間のシンクタンクなどの統計資料によると(矢野経済研究所調べ)

エステ業界売上市場動向

このように売上市場規模は横這いで、殆ど成長する兆しがこの10年以上見受

けられません。

 

2000年度は6000億円市場とも言われ、1兆円産業も夢ではないと騒がれた時

代がありました。

その後、リーマンショックや東日本大震災を経たとはいえ、多くの他業種は成長を続けているにも関わらず、エステ業界は低迷を続けて来ました。

小売業イメージ

ショッピングモール

小売業市場動向

同様に小売業市場も、

2007年一人当たりの売り場面積  1.3㎡

2018年     〃         0.8㎡

いわゆる、売り場面積は減少し、売上は平成時代を通じて低迷しています。

デパート、GMS(綜合スーパー)、SC(ショッピングセンター)などは、今後かなり厳しい状況が予測されます。

 

大型ショッピングセンター

GMS/SC

ネット市場動向

Eコマースの16兆円を超える売上高の成長を鑑みると、エステ業界も含め新たな課題を抱える業種は多いのが現実かも知れません。

スマホでショッピングイメージ

スマホでショッピング

実際にエステ業界のここ数年を見ると、大型エステチェーンの経営交代や地方に見られる多店舗展開サロンの倒産が記憶に新しいと思います。

又、マンションエステなど小規模個人サロンでも、1年間で2000店舗近くが閉店しているという業界紙データも耳にします。

 

しかしながら、2020年東京オリンピックに向け、ホテルの新規建設が活発で、その施設には付帯事業として「エステ」「や「SPA」が多く併設されています。

 

又、女性達(男性もしかりです)は健康寿命意識が向上し、シニア世代を中心に「美と健康に向けた積極的な思考」が高まって来ていて、エステは当然のことながらスポーツ業界や飲食業界でも新たな業態変化も踏まえ、市場でのニーズは拡大しています。

 

より高いリラクゼーション効果やQOLを提供する施設が人気を博しています。

ヘッドスパ

良質の睡眠を引き出す「ヘッドスパ」

例えば、スキャルプ&ヘッドスパなども、育毛と気持ち良さを追求してきた切り口から、「質の高い睡眠を提供するヘッドスパサロン」というWebサイトでのコンテンツが多くの集客を可能にし、繁盛店を誕生させています。

 

最近の一般商業市場傾向分析

商業を取り巻く環境

  • 商業競争激化
  • 利益率の低下
  • 社会潮流の変化
  • ライフスタイルの変化

 

これから求められること

  • 利便性の追求
  • 顧客満足の醸成
  • コミュニケーションの場の創造(地域助け合い意識が倍増している)
  • 防災意識の高まり

 

などが考えられます。

 

これらを踏まえて、これからのエステティック潜在需要層に向けた

求められるエステサロン像」及び『提供するトリートメントの質』を追求し発信して行かなければならないと思います。

 

そこで今一度、ご自分のサロン、又はエステティシャンとしてお客様に提供できるご自分の施術・メニューSWOT分析して見ることが必須事項だと考えます。

SWOT分析

  • <強み>Strength
  • <弱み>Weakness
  • <機会>Opportunity
  • <脅威>Threat

 

その上で積極的攻撃差別的戦略段階的施策 挑戦的開拓2020年度事業計画として具体的に取り組んで行くことが、勝ち残る意味で重要なのではないでしょうか!

まとめ

このブログの冒頭で述べましたが、「コロナ感染拡大」による経済不況の現在。

新たに何をすべきか、初めての挑戦に向け、2019年12月に発信した「取り巻く市場分析」を再度参考にして頂けたらと思います。

 

間もなく2020年を迎える『エステティック業界』

この10年を振り返って見ると、エステティックの売上から見た市場動向は『横這い』が続いています。

一般商業市場動向やEコマースなどのネット市場動向と比較して、何が問題なのかをここで皆さんと考えて見たいと思います。

ご相談、ご意見などは下記までご連絡下さい。

エステティック総合商社 株式会社サンク
         代表取締役会長 清水收一

1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。

『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。

主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)

ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)

〒168-0082 東京都杉並区久我山4-7-1 倉田ビル2F

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