エステ(エステサロン)アロマセラピーの応用
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
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エステ(エステサロン)アロマセラピーの応用
エステティックでは、恒常性を高めて心身のバランスを取るために、様々なセラピー技術や概念をトリートメントや生活習慣の中で応用しています。
今回は『アロマセラピー』について基本的な知識をお伝えいたします。
アロマセラピーとは
アロマセラピーとは、AROMA=芳香、THERAPY=療法の意味で、ルネ・モーリスガットフォセ(フランス人化学者)の著書「アロマセラピー」で初めて用いられました。
植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を、健康維持や美容目的で利用する手当をアロマセラピーと言います。
イギリスやスイスでは民間療法として、フランスやドイツでは医師の資格が必要とされる医療行為として、普及しています。
アロマセラピーの歴史
古代エジプトでは当時貴重だったフランキンセンスを焚いて神に捧げ、ミイラの防腐目的でミルラが使用されています。
医学の祖と言われるヒポクラテス(紀元前400年前)は香油を使ったマッサージを推奨していました。
又、紀元前40~70年頃にはクレオパトラが、テーベ香油(推定 紅花油)に香りをつけて、入浴していたとも伝えられています。
これらはアロマセラピーの元祖なのかもしれません。
14~16世紀の中世ヨーロッパではハーブを始め薬用植物の研究が進み、当時恐れられていたペストやコレラなどの伝染病の消毒剤に、ローズマリーなどの精油が使用されていました。
しかし、18~19世紀になると目覚ましい化学の進歩と化学物質に押され、ハーブ医学は衰退して行きます。
20世紀、前述のルネ・モーリスガットフォセによる火傷などの治療に、ラベンダーが治りを早め、跡も残らなかったという研究に端を発し、ロバート・ティスランドなどの芳香療法家の研究も進化し、精油の効果効能が着目され始めました。
その他にも、「ジャン・パルネ博士(フランスの軍医)の植物=芳香療法」1964年著書
そして、精神と肉体のアンバランスに効果的だと考え、エッセンシャルオイルを植物油で希釈した処方でマッサージをする、初のアロマセラピー診療所を開設した「マルグリッド・モーリー(オーストラリアの生化学者)」などにより、アロマセラピー理論が確立して行きました。
エッセンシャルオイル(精油)について
エッセンシャルオイルの吸収経路
- 鼻 :鼻の奥の鼻粘膜に付着し、大脳辺縁系から視床下部へ。
- 肺 :肺へ入った精油は、肺胞で血管(血液)の中に取り込まれます。
- 皮膚:ブレンドオイルのマッサージやバスオイルにより、経皮吸収します。
*分子が小さい為、真皮に到達して血管に取り込まれると言われています。
エッセンシャルオイルの使用上の注意点
- 現液を直接、肌につけない(ラベンダー・ティーツリーは可)
- アレルギー源になる可能性が強いので、常にその疑いを持って使用。
- 冷暗所、遮光瓶で保存する。
- 揮発や酸化を防ぐために、ふたをしっかりと閉める。
- 開封後は、柑橘系は半年以内、その他も1年以内に使い切る。
- 妊娠中の使用は要注意。
このようにアロマセラピー(芳香療法)理論における精油の持つ力を利用して、フィトセラピー(植物療法)と併せ持って、エシテティックでは施術やホームケアに活用されています。
最近では、大脳に直接働きかける芳香療法で、アルツハイマー型認知症への効果が期待できるとの研究発表もされています。
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まとめ
エステティックでは、恒常性を高めて心身のバランスを取る事が大切です。
その為に様々なセラピーの持つ理論・概念を学び、施術にも応用しています。
タラソテラピー、フィトテラピー、デッドシーセラピー、そして今回はアロマセラピーについて、歴史と概論、注意事項を記述致しました。
エステティックにセラピーの応用に付いてご質問のある方は、下記までお問い合わせ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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