エステ・理美容業界倒産動向2019
エステティックに携わって40年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
エステ・理美容業界倒産動向2019
2020年も既に1か月半を過ぎようとしています。
オリンピック・イヤーであり令和2年と、躍動する新春を想像していましたが、聞こえてくる声は厳しい話ばかりです。
株式会社帝国データバンクによると、2019年(1~11月)の理美容業界の倒産件数は167件(前年同期比12.8%増)となり、2000年以降で最多件数を記録、更に2016年からは4年連続で前年を上回っています。
内訳は「美容室が86件」、「エステサロンが40件」、「理容室が17件」「その他24件」。
エステサロンチェーンの倒産企業として、「エステピアレディ」「PIKARI」「白鳥エステ」やスポーツクラブを中心に30店舗展開していた「株式会社ビーゲート」などが有ります。
*理美容業とは、理容室、バーバー、美容室、美顔術業、マニキュア業、ペティキュア業、ビューティドック、エステティックサロンを主業として手がけるものをいいます。
美容室など美容所関連は約25万1140施設(前年度比1.4%増)で過去最多と成り、理容室など理容所は約11万9053施設(前年度比1.6%減)で理容師数とも減少しています。
エステサロン数は監督官庁がない為、公式な施設数は定かではないが民間調査機関によると、3万5000施設前後で前年と殆ど変っていないようです。
前述の倒産事情としては、10年以前の無理な過剰出店による資金繰り不足とは違い、この数年の事由として「人の確保」の厳しさにより、目標売上の達成が出来ず資金不足に陥るといった倒産理由が多いようです。
2020年の最大課題は、「人材確保」です。
その打開策の一例として、美容室大手チェーンでは既存の店舗展開と別に屋号を変えて、低価格帯の店舗展開を経営安定化の為に並行して積極的に取り組んでいます。
そこでのスタッフ確保は、結婚や子育てで長期に職場から離れていた美容師免許保持者を、4時間とか短時間パートタイムシステムで職場復帰させる労働環境を構築させることに挑戦しています。
エステサロン業界でも過去にサロンで働いていたが、何らかの理由でサロンを辞めてしまった人達をもう一度サロンに呼び戻す為の、働きやすい環境を作ることが必要だと考えます。
当然再教育の場を用意することは必須事項と成ります。
そういった業界環境を作ることこそ、エステティシャンという職種が年を経ても続けられる職業だと認知して頂き、安心して業界に飛び込んで来てくれる方々を増やすことに繋がることだと考えます。
エステティックはサービス業であり、何よりも人材が優先する職種です。
エステサロンは基より、教育機関や協会、関係企業がもう一度原点に返って考えて頂きたいことだと思います。
正しいエステティックの普及・啓蒙を利用者の方に発信!
そして、安心して働ける環境づくりをエステティシャンの方々に向け構築して行くことが、2020年の大きなテーマだと考えます。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』
皆で力を合わせて、頑張って行きたいと思います。
まとめ
2019年(1~11月)の理美容業界の倒産件数は167件(前年同期比12.8%増)となり、2000年以降で最多件数を記録、更に2016年からは4年連続で前年を上回っています。
内訳は「美容室が86件」、「エステサロンが40件」、「理容室が17件」「その他24件」です。
その大きな原因に「人材確保の難しさ」が挙げられます。
詳しくお知りに成りたい方は、下記までお問合せ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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