エステ・カウンセリング理論・効果とカウンセリングシート
エステティックに携わって45年、エステ伝道師 清水收一が伝える<本物のエステティックを知って欲しい>
Contents
エステ・カウンセリング理論・効果とカウンセリングシート
一般的なカウンセリングとは、心理的な問題を解決して精神面の健康を増進するために行う心理療法の一つで、「相談」「助言」「面接相談」の意味で用いられます。
特に心理療法としてのカウンセリングは、最終目的はクライアントが抱える問題に対して様々な「気づき」をもたらし、自己理解を深めることにあります。
では、エステティックにおけるカウンセリングとは、どんな内容でしょうか。
エステティックにおけるカウンセリングの目的
現代の日本は、環境汚染や騒音など外的環境から来るストレス。
職場や集団行動から来る人間関係でのストレス。
健康不安や老化に伴うストレス。
これらのストレスが原因で起こる健康・美容上のトラブルで、サロンに来店されるお客様が増えています。
カウンセリングにおける3つの観点
エステティックでは、エステティシャンがお客様と共に原因を究明し解決へと導くために、主に3つの観点からカウンセリングをしていきます。
外面からのアプローチ
- 外観の悩みに適したトリートメント提案。
- ホームケア化粧品の選択と使用方法のアドバイス
- 睡眠や入浴・姿勢などに関するアドバイス。
内面へのアプローチ
- 食生活及び健康補助食品などのアドバイス
精神面へのアドバイス
- 悩みなどを解決に導く事による心の浄化<カタルシス>
エステティックにおけるカウンセリングの役割
エステティックで行うカウンセリングは、お客様の美容に関する要望や悩みをいかに本音で話して頂き、それを解決に導く為の施術メニューの提案やサロンの利用方法をご理解頂く「カウンセリング」と、その内容によってホームケア化商品の推奨や食生活・生活習慣の改善アドバイスなどを中心とした「コンサルティング」からなります。
カウンセリングは通常、カウンセリングシートを基に施術前・施術中・施術後に行われ、お客様とエステティシャンが悩みや目的を共有することから始まり、トリートメントの有効性を高めるための『テクニック』の一つとして考えられています。
<45年前のカウンセリングシート、今読返すと質問がもう少し具体的でないと、知りたい情報にたどり着けない幼稚さを感じます(反省)・・・でも、 この頃は個人保護法も無かった良き時代ですね>
心理療法のカウンセリングとは手法などは異なりますが、根底にある悩みを共有し、お客様を理解するためのステップや側面からの支援する姿勢には、エステティシャンにも相通ずるものが有ります。
このことが施術効果をもたらす大きな要因であり、お客様との信頼や「美の主治医」として永く関わる起点にもなります。
エステティシャンのカウンセリングにおける大事なポイント
お客様は多種多様な悩みや問題を投げかけて来ます。
先ずにエステティシャンがしなければならないことは、お客様の本音の『声』を聴くことから始まります。
その為には2つのポイントが有ります。
コミュニケーション
先入観念を持たず、まずはお客様の話を丁寧に聞くことから始めましょう。
本心を把握するためには言葉だけではなく、話の背景やそこに隠された感情を読み取るように努めて下さい。
「聞き上手」に成ることでお客様に安心感が生まれ、コミュニケーションが深まって初めて、信頼関係が生まれて来ます。
特に美容に関した強いコンプレックスがある場合は、何気ない会話がお客様を傷つけてしまう事も多々あり、不用意な発言が無いように気を付けましょう。
- 傾聴の姿勢・・受容する(先入観を捨て,お客様の人格を無条件に受け入れる)
- 承認する‥(その人の感情や考え、意見をありのままに受け入れる)
- 尊重する‥(相手の存在や考え方を尊び、最後まで話を聞く)
<聞き上手になるポイント>
- 相手の目を見て、真剣に聞く。
- 間違っている事でも、直ぐに否定したり話を遮らない。
- 相槌を打ったり、必要な時はお客様の言葉を反復する。
- 自分の考えを主張したり、説教しない。
- 沈黙を怖がらず、「待つ」心のゆとりを持つ・
- 表面的な言葉にとらわれず、真意を探る。
アドバイス・提案
アドバイスや提案は、お客様の価値観を受け入れたうえで行いましょう。
お客様より優位に立った不快感を与える態度は慎み、丁寧な言葉づかいで
気配りのある心のこもった接客でアドバイス・提案をしましょう。
エステティシャンがカウンセリングを行う上で大切な要因を記述いたしました。
カウンセリングは多くの知識と施術経験を基に、お客様と対話することこそエステティックの重要な最初の入り口であることを認識し、苦手意識を持たず笑顔の接客を心掛け、出会いを楽しんで頂きたいと思います。
まとめ
エステティックでのカウンセリングには大きな役割が有ります。
施術前でお客様の「心の声」を聴き出し、施術中にその内容を把握し、今後の施術やアフターケアの方向性を確定し、施術後のカウンセリングでお客様に信頼され今後を託さればなりません。
そして、お客様の悩む気持ちや辛さを共有して行くことから、エステティックケアは始まります。
その為には、常日頃から多くの分野での知識・技術の習得を目指して頂きたいと思います。
「本物を目指して!」エステティックはそのくらい深い仕事なんです。
カウンセリングでご質問のある方は下記までお問い合わせ下さい。
1982年、エステティックサロンのプロデュースとコンサルティング、商品の提供などを主な業務とするエステティック総合商社・株式会社サンクを設立。
『素晴らしくしようじゃないか、エステティック!』を合言葉に、エステティックの正しい理論や新しい技術の普及に努めると共に、オーナーのヴィジョン『夢』とサロンの魅力が詰まったオンリーワンサロン作りを目指し、エステサロンの企画から経営までトータルでサポートしています。
主な著書:最新レジャー産業開発・経営モデルプラン、女性向け・新レジャー事業(綜合ユニコム)、SOINESTHE、ESTHE NET(新美容出版)
ビューティーソムリエールエステティック理論編(サンク)
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